吾世子尓 裏戀居者 天漢 夜船滂動 梶音所聞 巻十 2015
わがせこに うらごひをれば あまのがは よふねこぐなる かぢのおときこゆ
我が背子に うら恋ひ居れば 天の川 夜舟漕ぐなる 楫の音聞こゆ
うらこふ この語が、裏恋の当て字で、
>心恋ふ(うらこう)の意味 - goo国語辞書
https://dictionary.goo.ne.jp › 国語辞書 › 品詞 › 動詞
心恋ふ(うらこう)とは。意味や解説、類語。[動ハ上二] ... うら‐こ・う〔‐こふ〕【▽心恋ふ】. の解説. [動ハ上二]心の中で恋い慕う。 「わが背子に―・ひ居れば天の川夜舟漕ぐなる梶の音聞こゆ」〈万・二〇一五〉. 心恋ふ
と、辞書に説明がある。裏の文字を当てたのは、おもて ウラ のことになるだろうが、その裏ではない、
下恋、
>精選版 日本国語大辞典の解説 した‐ごい ‥ごひ【下恋】 〘名〙 (「した」は心の意) 心の中で恋い慕うこと。ひそかに思いこがれること。 ※万葉(8C後)一七・三九六二「大船の ゆくらゆくらに 思多呉非(シタゴヒ)に いつかも来むと 待たすらむ 心さぶしく」
と意味が通う語である。
万葉集の表記のままに、ウラを用いてもわかる語であるから、そのまま固有にしてもちいられているものか。
窪田評釈 巻一 (4) 凡 例 一、本巻には万葉集巻第一、巻第二の二 ...
https://kiebine2007.amearare.com › _geo_contents_ › kubota1.2.3.htm
日本書紀の神武紀に、にぎはやひの命が天の磐船に乗って天降った時、大和の地を見下ろして来たのによる詞だという。それだと空の御津の ...... 21 紫《むらさき》の にほへる妹《いも》を にくくあらば 人妻《ひとづま》ゆゑに われ恋《こ》ひめやも. 紫草能 尓保敞類 ...
http://kiebine2007.amearare.com/
私設万葉文庫
2019/12/7 12:10
リマインダー
日本言語2 文章、章句、詞、辞
2018-12-16 | 国語と日本語
日本語を文章にする。文章で書くという行為は、日本語作文を綴ることではあるが、書きことば、話し言葉という便宜、捉え方にその用途によっての説明に対して、言葉を用いて表そうとすることを文章にするということがあってよい。したがって文章を書くか、書かないか、日本語になる、書くという作業となる。ここに、文章、章句、詞、辞とならべれば、おのずとこれは文章における言葉の分け方になる。文章はまとまった章句の連続体となるし、章句としてみる塊が、それで文章となってよい。章をつくるのは句であるから、句の分け方が言葉の一つ一つを明らかにしている。句は詞を連ねる。句にはまた、そのほかに辞を見ることができる。日本語文章の言葉は、詞と辞とから成り立つ。句を例にすれば、言葉がまとまって。その一つを見るならば、句の様々な現われがあるが、そこには詞があり辞があるということである。言葉に出して、あるいは文字にして、今日は良い天気だ、という句は、今日は よい 天気だ というふうに、詞また詞と辞をもってまとまる言葉が現れる、と、そこには、句としての意味内容を持つ。きょうは といいだせば、その時間を見るし、よい といえば、その様子をさして、天気 のことを意味と理解する。それを、天気だ ということで、日本語の句になる、まとまった表現の句がある。句が連なって章句となると、まとまった意味内容がそこに表現されていることを読み取る、また、聞き取ることになる。
日本言語3
2018-12-16 | 国語と日本語
日本語に文字を入れて言葉をとらえた。ことば を言葉としたように、音形に対して字形がある、ことば には、言葉、言端 辯 詞 辞、などをあてて、文字とした。文字をどう受け止めたか。漢字を得て文字とした、その漢字から音標文字を作り出した。同じ文字とした仮名には日本語発音を表した。漢字が持つ言葉の意味を、漢字の発音と、日本語読みをすることで、文字をそのままに言葉とした。
日本言語4
2018-12-18 | 国語と日本語
日本言語、日本語、この表記に言葉をもってすると、日本、言語ともにその内実をとらえていてもなお、名づけとしてわかりにくい語である。にっぽん、にほん、げんご、ごんご、げんぎょ というふうに、それぞれを読み分けるのは、Nippon、言語学、言語道断、言語四種論 となるときである。漢字漢語を概念に言葉をとらえてきたのであるから、ことば、言語。語としての使い分けは、音形であることば、文字に写した言語、そして字形のごがある。言語活動の言葉に、言語と語がある、それはとらえようによって、言語と言であって、字形そのものも、場面に応じた言、発言にもそれはいわば字形に対する音形としての、語と言である。語は文字、漢字をもってする、その現象がカタカナ、ラテンをもってすることを語として拡大し、言は記録手段に電子情報のもと、さまざまな場面用法を編み出している。日本語をとらえるには、漢語、中国語である語と、西洋渡来の用語、欧語をもって、雑種混合の言語そのものになりつつある。