インターテクスチュアリティー Intertextuality という。テクスト間相互関連性は、テクスト言語学で用いる。
間テクスト性 は、テクストの意味を他のテクストとの関連によって見つけ出すことである。 テクスト間相互関連性と訳されたり、英語からインターテクスチュアリティーと呼ばれることもある。 ある著者が先行テクストから借用したり変形したりすることや、ある読者がテクストを読み取る際に別のテクストを参照することをいう。
テクスト言語学の中心概念
(定義)
何らかのメッセージを伝達する文・文章が生起(occurrence)し、かつそれらが7つある
テクスト性(textuality)の基準を満たすとき、その文章を「テクスト」と呼ぶ。
(テクスト性の基準)
1.結束構造 (cohesion)…文の中で相互に結びつき得る語の配列基準。文法。
2.結束性 (coherence)…文章の中で相互に結びつき得る文の配列基準。因果関係。
3.意図性 (intentionality)…テクスト生産者の意図による結束構造・結束性の補強。
4.容認性 (acceptability)…テクスト受容者の知識による結束構造・結束性の補強。
5.情報性 (informativity)…現前するテクストが既知か未知かに関わる。後述。
6.場面性 (situationality)…場面にふさわしく用いられたテクストか否か。
7.テクスト間相互関連性 (intertextuality)
…別のテクストによる結束構造・結束性の補強。
『テクスト言語学入門』
- R. d. Beaugrande, W. U. Dresler 著、池上嘉彦ほか訳、紀伊国屋書店、1984
“Robert de Beaugrande Homepage”
- http://beaugrande.com/ - 英語の原文がすべて掲載されている。他の著作もある。