てんでない と言えば、どうするか。イントネーションにはならない、下降調、上昇調、ショウコウチョウ、あるいはプロミネンスとする。
点ではない、とは。
――
点でない。
点でない、これ。
点でないよ。
ーー
てんで、ハナシにならない!
句読を付けることでまとまりを作るようになる。
もちろん、トーンを加えるだけで句読となる。
これを文にすればさらに分かりよい。
キャッチフレーズ、広告のコピーと、タイトルのように句読点をつけない言い方であった、新聞の見出しがそうである。
それは句であったからおのずとそこで余韻を感じさせる。工夫をして、そこで声が聞こえるようである。
そこを印象付けるために区切り符号をつける、コピーライターの発想はどうだったか、点があればカッコイイ、丸をつければいいじゃん!
タイトルにはなくてもいい、句読点をつけない言葉ならべで作る新聞の見出しは、半角スペースを空けて工夫するようになった。
読み上げると、そこで切れる調子である。目の前の記事に、国境で眺める中ロ関係、見出しを読んでみると、国境で、眺める、中ロ関係。
国境で眺めるのはなにか、国境で中ロ関係を眺める、となると了解するのは、眺める地平にあるラインが見えている。