日本語源学その学的成立が難しいと言われる。そのように言われて、語源を探求するには文字記録以前と、その記録の出現がいつであるか、となると、日本語には固有の文字記録をもってきているわけではない。
2世紀ごろの文字伝来のことは、その後にも時間を経て、日本語を知る手掛かりには、7世紀にまでまとまった記録にはならない。鉄剣銘、木簡、土器などに刻まれたいくつかは、それこそ、語源を知る謎である。
音声記録を文字に写す、その語の由来に発音変化があることは、その語の使用の変遷を知る手掛かりとなるので、いつ、どのように用いられたかを明らかにすることが可能となる。それではその言語の記録が文字になって、発音がわからない場合にはどうであろう。
語源学の成立には民間語源のものと違って、言語の記録としてその語のことを知る言語がいるという、文字記録を持たなかったので、その資料を見ることはできない。語源学にその説明をもとめると、
>言語学の中では主要な分野ではなく、また一つ一つの語の由来を探ることは学問的に重視されていないが、その成果は言語の系統を調べる比較言語学で利用される。ウイキペディアより
という。これはまた、比較言語の分野を引き合いにするから、言語類型論で、また言語系統論で、あるいはまた言語地理学で、日本語の祖先にある、または親縁関係にある語が見つからない限り、その証明となる資料に根拠がないことになる。
>語の意味、発音、表記は時と共にしばしば変わるため、語源がいつも明らかとは限らない。また、言語の起源を考えることにも繋がるため、すべての語源を明らかにすることは難しい。
英語やドイツ語、フランス語などの近代語には、ラテン語、ギリシア語など古典語に由来する専門語が多く、語源を知るとその語の意味がよく分かることがある。
ただし、比較言語学の知識が無い場合、語源の説明にはしばしば強引なこじつけがされる。特に日本語や朝鮮語のように同系統の言語が未だに確認されていない言語では、この傾向が著しい。ウイキペディアより 同上。