批判文法は日本語文法について書く。その基本は国語文法の規範による。
むずかしい議論はこの批判文法の提示によるので、まずはその日本語文法の輪郭となるように書く。
批判のこと、良い所、悪い所をはっきり見分け、評価・判定することと見える。
批判1 日本語文法単位「文章」
批判2 文節と語
批判3 連文節を分節
批判4 主格主語を規定
批判5 「太郎には才能がある」
語、文、文章という文法単位とする説明に品詞論構文論どまりの文法である。品詞論は語法に過ぎず構文論は句法にとどまる。
シンタクスを以て文の意味とする解析は文章単位を見てこそ成り立つものである。
文節を教科文法で分かりやすく文法分析をする功績は大であるから、文法の語を議論して文節を有効な単位と認め直さなければならない。
形態論を以て文節を見るなら統語論とのかかわりで日本語によりわかりやすく解説できる。
ただ連文節を係り受けの拡大に文節相当の単位としての認識があるにかかわらず説明を尽くさないところがある。
連体修飾連用修飾のわかりよさを連文節の説明で捉えるとよい。
主語の議論と主題の文法における視点は日本語を分かりにくくしてしまったので、文章の単位から見直すとよい。