言志耋録六二から 六五まで
(怒と欲を去る)
情の発するや緩急あり、忿欲尤も急と為す。
忿はなお火のごとし。
懲らさざれば将に自ら焚けんとす。
慾は猶お水のごとし。
塞がざれば将に自ら溺れんとす。
損の卦の工夫、緊要なること此に在り。
(忍耐と敏捷)
「忿を懲らし欲を塞ぐ」には、一の忍字を重んじ、「善に遷り過を改む」には、一の敏字を重んず。
(人には悪を隠し善を揚ぐ)
「悪を隠し善を揚ぐ」。人に於いてはかくの如し、これを己に用いること勿れ。
「善に遷り過を改む」。己に於いてはかくの如し、必ずしもこれを人に責めざれ。
(聖賢の胸中は洒落)
(怒と欲を去る)
情の発するや緩急あり、忿欲尤も急と為す。
忿はなお火のごとし。
懲らさざれば将に自ら焚けんとす。
慾は猶お水のごとし。
塞がざれば将に自ら溺れんとす。
損の卦の工夫、緊要なること此に在り。
(忍耐と敏捷)
「忿を懲らし欲を塞ぐ」には、一の忍字を重んじ、「善に遷り過を改む」には、一の敏字を重んず。
(人には悪を隠し善を揚ぐ)
「悪を隠し善を揚ぐ」。人に於いてはかくの如し、これを己に用いること勿れ。
「善に遷り過を改む」。己に於いてはかくの如し、必ずしもこれを人に責めざれ。
(聖賢の胸中は洒落)