外国語教育と第2言語教育はどう違うか。
いずれも言語教育となるが、母語の教育が、日本語の場合は国語教育と位置づけられるので、国語教育と外国語教育とが対比されることとなる。
母語を第1言語とすれば、第2言語は母語以外の言語ということになる。
言語習得は第2言語教育においては、英語を意味することがあった。
それは植民地における宗主国の言語、それは英語のような場合に、それを公用語として教育することがあったからである。
日本での外国語教育は第1外国語、第2外国語としてとらえられてきて、その第1言語は英語であった。
いま、第2言語習得は母語以外の言語を意味しているようである。
ウイキペディアの項目による。
>外国語を習得させることを目的とした教育の総称。母語(第一言語)習得が乳児期以降に養育者をはじめとする周囲の環境の中で自発的に起こるのに対し、外国語習得には習得者の目的意識を持った知的営為として行われる点で大きな違いがある。
>母語(第一言語)を習得した後に、あらためて学習し使用することができようになった母語(第一言語)以外の言語。 もとは、英語圏の宗主国を持った植民地での、現地人にとっての公用語という意味であり、第二言語=英語という英語宗主国人の観点に立った言葉だった。国家や民族の規範として第二言語があらかじめ、ある言語に定められていても、それとは別の言語が個人においては第二言語として結果的に定まることはいくらでもある。日本は一部少数民族を除いて(日本普遍の)第二言語の存在しない国とされている。
>言語教育 Language education とは、言語の文字、発音(音声)、文法、語彙(単語)などの体系や、言語そのものの特質などを教える。それに対して、読み方(読解)教育や文学教育、作文教育、話し言葉の教育などは言語活動の教育(言語を用いて行う活動に関する教育)という。また、言語教育全般を取り扱う研究分野を「言語教育学」といい、教育学の一分野として位置づけられる。
>言語の文字、発音(音声)、文法、語彙(単語)などの体系や、言語そのものの特質などを教える教育の一分野。
母語でない言語を獲得するための教育(外国語教育・語学参照)。例えば英語を母語としない人にとっての英語教育。
>日本においては、主に国語教育の中で計画的・意図的に行われる。だが、現行の学習指導要領・国語科における言語教育は「言語事項」と呼ばれ、言語活動の指導に対してやや低い位置づけがなされてきた。これに対し、「言語教育を充実すべきである」との主張をする民間教育研究団体、教育学者、日本語学者らからの批判が年々、強くなってきている。
>教育学において第二言語と外国語の区別がしばしば設けられることがあり、後者はその言語が話されていない地域において学ばれる。おそらく多くの英語話者にとって、インドやパキスタン、バングラデシュのような国々における英語は外国語としてではなく第二言語としてみなされうる。若いうちに学習し、流暢に喋り、規則どおりに扱うことができるからである。加えて、アジア南部では法廷や行政、商取引における公的な言語として用いられている。