文化大革命50年知られざる“負の連鎖”

1月9日(月) 午後10時00分
BS1スペシャル▽文化大革命50年知られざる“負の連鎖”語り始めた在米中国人

文化大革命の事実の発掘は中国では進んでいない。歴史を風化させてはならないと語り始めたのが、アメリカ在住の中国人たち。証言からは従来の見方とは違う実態が見えてきた…。文革の恐ろしいうねりを広げたのは、紅衛兵とよばれる若い知識層ではなく、対立する造反派と呼ばれる若者と労働者だった。何があったのか。浮かび上がる群集心理。そして、負の連鎖の記憶を後世に残そうと声を上げ始めた人たち。50年目の思いと実像。

【語り】濱中博久


再放送だった。様々、言葉がめぐる。造反有理と書かれた大学の門であった。そこに彼らのシンパがあった。机を積み上げ封鎖する。古い言葉、用語である。中国の文化大革命を経験して逃れて、米在住にして語る人々の年齢は70代になる。そこに、紅衛兵、大衆運動、走資派、造反派、武力、暴力による混乱、革命委員会、粛清、そして、水平銃射である。造反派が革命を変えた視点である。それはデータに現れた闘争のあとである。