143 行く、は、ゆく、いく? 言う、いう、ゆう?
行く、言う、ついては、発音は、ゆく ゆう となる。
表記は、いく いう と書く。
音韻上の発音変化で、いう 言う ゆう と現代仮名遣いで許されている。
昭和21年に文化庁が現代かなづかいを決めたときには、新旧仮名づかい対照表で、いう いふ ゆふ については、発音を、ユウ、表記を ゆう と決めていた。
これに従えば、ゆう と書くことは間違いではなかったが、現代仮名づかいでは改められた。
現代仮名遣い
第2 特定の語については,表記の慣習を尊重して,次のように書く。
4 動詞の「いう (言)」 は,「いう」と書く。
例 ものをいう (言) いうまでもない 昔々あったという
どういうふうに 人というもの こういうわけ
日本国語大辞典より。
>現代仮名づかいで「いう」と表記するが、発音はユウである。謡曲で「いふ(言)」と「ゆふ(夕)」との掛詞が行なわれるのが著名だが、さかのぼって、「斯道文庫蔵帝範応安元年点」に、「云(ユふ)こと」とあるなど、南北朝期には、イをユとした例を認めることができる。
>現在では「常用漢字音訓表」で「いく」「ゆく」双方が認められているが、「ゆく」にくらべると「いく」は話し言葉的な感じを持っている。したがって、動詞の連用形に直接に付く「散り行く」「ふけ行く」など文章語的表現では、「いく」といわないで「ゆく」となる。
デジタル大辞泉
ゆ・く 【行く/逝く/▽往く】
[補説]「いく」の語形も上代からみられ、平安時代以降は「ゆく」と併用される。「ゆく」「いく」はほとんど意味は同じであるが、古くは「ゆく」のほうがより広く使われ、特に訓点資料・和歌(「生く」との掛け詞の場合を除き)では、ほとんどすべてが「ゆく」である。現在では「ゆく」に比べて「いく」のほうが話し言葉的な感じをもち、したがって、「過ぎ行く」「散り行く」など、文章語的な語の場合には「ゆく」となるのが普通である。なお、「ゆきて」のイ音便形「ゆいて」も用いられたが、現在は一般的でなく、促音便形は「ゆく」のほうは用いられず、「いく」を用いて「いって」「いった」となる。
行く、言う、ついては、発音は、ゆく ゆう となる。
表記は、いく いう と書く。
音韻上の発音変化で、いう 言う ゆう と現代仮名遣いで許されている。
昭和21年に文化庁が現代かなづかいを決めたときには、新旧仮名づかい対照表で、いう いふ ゆふ については、発音を、ユウ、表記を ゆう と決めていた。
これに従えば、ゆう と書くことは間違いではなかったが、現代仮名づかいでは改められた。
現代仮名遣い
第2 特定の語については,表記の慣習を尊重して,次のように書く。
4 動詞の「いう (言)」 は,「いう」と書く。
例 ものをいう (言) いうまでもない 昔々あったという
どういうふうに 人というもの こういうわけ
日本国語大辞典より。
>現代仮名づかいで「いう」と表記するが、発音はユウである。謡曲で「いふ(言)」と「ゆふ(夕)」との掛詞が行なわれるのが著名だが、さかのぼって、「斯道文庫蔵帝範応安元年点」に、「云(ユふ)こと」とあるなど、南北朝期には、イをユとした例を認めることができる。
>現在では「常用漢字音訓表」で「いく」「ゆく」双方が認められているが、「ゆく」にくらべると「いく」は話し言葉的な感じを持っている。したがって、動詞の連用形に直接に付く「散り行く」「ふけ行く」など文章語的表現では、「いく」といわないで「ゆく」となる。
デジタル大辞泉
ゆ・く 【行く/逝く/▽往く】
[補説]「いく」の語形も上代からみられ、平安時代以降は「ゆく」と併用される。「ゆく」「いく」はほとんど意味は同じであるが、古くは「ゆく」のほうがより広く使われ、特に訓点資料・和歌(「生く」との掛け詞の場合を除き)では、ほとんどすべてが「ゆく」である。現在では「ゆく」に比べて「いく」のほうが話し言葉的な感じをもち、したがって、「過ぎ行く」「散り行く」など、文章語的な語の場合には「ゆく」となるのが普通である。なお、「ゆきて」のイ音便形「ゆいて」も用いられたが、現在は一般的でなく、促音便形は「ゆく」のほうは用いられず、「いく」を用いて「いって」「いった」となる。