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六輔五・七・五

2018-03-02 | 木瓜日記

中日春秋に永六輔氏の句を紹介していた。六輔五・七・五、2000余になる句作から、春嵐のそれは、泣きそうで泣かない坊や春嵐、という。春嵐が吹き荒れた話題にふさわしい。俳句には軽みがある。滑稽、諧謔とは言いながら、写生、写実の妙であるから、花鳥諷詠の向こうを見て、いまの春の大嵐には泣いてしまう坊やが言うことを聞かなくなってしまった風である。春雷や遥か宇宙の独り言、この句を引いて、雷の動きを展開している。エッセイは中日春秋らしい。結びには、天と地と明日があって下萌る、という句を引いて、下萌えの語が永さんのひねりを感じさせる。



https://www.iwanami.co.jp/book/b341717.html
六輔 五・七・五
俳句を詠み続けて約四十七年.遊び心に満ちた句,心に響く句,時代を写す句……永さんらしい「言葉」が光る句を,ここに集大成.
著者 永 六輔 著
ジャンル 書籍 > 単行本 > 評論・エッセイ
刊行日 2018/01/26

http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/tachiyomi/0026030.pdf

ttps://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784000026031

内容説明
俳諧の“諧”にこだわり、俳句と戯れ四十七年。遊び心に満ちた句、心に響く句、時代を写す句を、ここに集大成。どの一句にも、永六輔らしい言葉がキラリと光る。

目次
第1章 昭和四十四年~昭和五十五年(やなぎ句会の中で)
第2章 昭和五十六年~平成四年(忘れてほしい句)
第3章 平成五年~平成十五年(東京やなぎ句会をひと言でいうと)
第4章 平成十六年~平成二十七年(自句自讃)


http://www.hmv.co.jp/artist_%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%84%E3%81%AA%E3%81%8E%E5%8F%A5%E4%BC%9A_200000000572175/item_%E4%BA%94%E3%83%BB%E4%B8%83%E3%83%BB%E4%BA%94-%E5%8F%A5%E5%AE%B4%E5%9B%9B%E5%8D%81%E5%B9%B4_3627958

五・七・五 句宴四十年
東京やなぎ句会
入船亭扇橋を宗匠に、永六輔・大西信行・小沢昭一・桂米朝・加藤武・柳家小三治・矢野誠一。多士済々の面々は毎月17日に句会を開催。俳句とは関係ない話題で盛り上がり、喧々囂々、爆笑また爆笑、宴のような賑やかさである。40周年を機に、俳句の魅力、句友との絆を洒脱なエッセイに綴る。自選30句も収録。
内容詳細
俳句のこころは戯れにあり。マジメに俳句と戯れる、宴の如き句会への招待。

目次 : 第1章 俳句の愉しみ(東京やなぎ句会四十年の愉しみ(入船亭扇橋)/ 東京やなぎ句会をひと言でいうと(永六輔)/ 四十年前に(大西信行) ほか)/ 第2章 自選三十句(入船亭扇橋(光石)/ 永六輔(六丁目)/ 大西信行(獏十) ほか)/ 第3章 逝きし句友に寄せて(友を偲ぶ(入船亭扇橋)/ 忘れられない友の想い出(永六輔)/ 神吉さん三田さん江國さん、そして永井さん(大西信行) ほか)/ 第4章 四十周年記念句会/ 第5章 東京やなぎ句会四十年の歩み―一九六九~二〇〇九



http://sogyusha.org/saijiki/01_spring/shitamoe.html
>冬枯れの地面から草の芽が顔をのぞかせる様である。「草萌」「草萌ゆる」とも言う。まだまだ外気は冷たいが草はいち早く春の気配を感じ取って、萌え出る。寒さに身も心もかじかんでいた人間も、立春が過ぎるあたりから、なんとなく背筋が伸びるような気分になって来る。そういう春の感じを象徴的に表すのが「下萌」という季語である。



http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=530817&comment_sub_id=0&category_id=146&category_list=146&from=news&genre=column
中日春秋 
2018/3/2 紙面から

 <泣きそうで泣かない坊や春嵐>は、永六輔さんの句。そんな坊やが手足をばたばたさせながら大泣きしたような、きのうの春の嵐

 列島各地で春一番が吹き、ところによっては、夜明けの闇をごろごろと春雷が揺らした。二千句余に及ぶ永さんの句を編んだ『六輔五・七・五』(岩波書店)を開けば、こういう句もある。<春雷や遥か宇宙の独り言>

 何とも気宇壮大でユーモラスな句だが、実際のところ、雷と宇宙には、知られざる関係があることが分かったという。『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか』(化学同人)の著者で宇宙気候学者の宮原ひろ子さんらは、過去四半世紀の気象データから、夏場の雷の発生状況を調べて、太陽の動きと照らし合わせた

 そうして浮かび上がったのは、およそ二十七日でひとまわりする太陽の自転の周期と雷が発生する周期が一致しているという意外な事実。黒点が増えるなど太陽の動きが活発になれば、雷の発生も増えていることも分かったという

 その詳しい仕組みの解明はこれからだというが、地球に降る宇宙線の量は太陽の活動で左右され、宇宙線の量は雲の発達とつながりがあるとされる。雷は、「宇宙と地球のおしゃべり」かもしれぬのだ

 <天と地と明日があって下萌る>も、永さんの句。天と地をつなぐように、雨が降り、稲光が走って春本番。芽吹きのときだ。



お水取り
2007年03月02日18:39

東大寺の季節の変わり目を告げる行事だ
お水取りが陰暦2月に行われて修二会とも言われた
3月1日から14日まで、おわればそれが春の到来となる
1256回続いた行事だそうだ

練行僧11人が参籠して秘法をおこなって
二月堂十一面観音にむかって、僧侶たちが苦行を引き受ける
世の中の罪を一身に背負い一般の人々の代苦者となる
ありがたい修行の中でお水取りがある

お水取りの名は3月12日の真夜中3時頃に行なわれる行事に由来する
二月堂の閼伽井屋、これは本堂の下にある若狭井戸から本尊にお供えする香水を汲み上げる
この行法を、お水取りという
伝説では、この日にしか、お水が湧いてこないことになっている、ようだ

霊水、閼伽井水は香水である
これを毎年くみ上げては香水壷に継ぎ足して1200年も継ぎ足してきた
不退の業法となった
お松明は、はなやかなクライマックスとなる

修二会の法要についてはサイトからの説明を引用

>「修二会」の法要は、正しくは「十一面悔過(じゅういちめんけか)」といい、十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)を本尊とし、「天下泰平(てんかたいへい)」「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」「万民快楽(ばんみんけらく)」などを願って祈りを捧げ、人々に代わって懺悔(さんげ)の行を勤めるものです。前行、本行をあわせてほぼ1ヶ月、準備期間を加えれば3ヶ月にも及ぶ大きな法要となります。

引用終わり

なかなか、難しい解説が多いのでわかりよいサイトを見ると

http://www5e.biglobe.ne.jp/~sarara/page051.html

いろいろと参考になる


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