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シンタックス

2022-05-18 | 新語・社会現象語

シンタクス、シンタックスとどちらも表記される。広辞苑の見出し語表記には、シンタックスであるから、シンタクスの方が新しい書き換えのようにも思える。しかし、いままた、シンタックスとするのか、言語学としてシンタクスを定着させたのはチョムスキーの学説にあるし、日本語のシンタクスと意味 (第1巻) | 秀夫, 寺村という書名もあった。どうもこの表記に拠る流行はその語の意味するところに区別を持たせているようでもある。そこでまたシンタックスと用いる現象を探ってみる、見直してみるのもよいのではないか。

Oxford Languagesの定義 · 詳細
シンタックス
1.言語
語を組み合わせて、文など更に大きいまとまりを作るときのきまり。文法(論)の一部。統辞法。統語論。
2.論理
記号を意味と関係づけずに、命題などを表現する際の記号の結合法の面を研究する部門。また、その結合の規則。
▷ ⑴も⑵の一種と見られる。 syntax

IT用語辞典 e-Wordsイーワーズ IT Information Technology:情報技術用語のオンライン辞典
2021.12.8更新
シンタックス 【syntax】
シンタックスとは、統語論、構文(論)という意味の英単語で、ITの分野ではプログラミング言語などの人工言語の仕様として定められた文法や表記法、構文規則などのルールを指す。
処理系が正しいソースコードとして解釈可能な文字や記号の並べ方、単語や文の組み合わせ方などの規則の総体である。プログラミング言語の場合、例えば「複数の文を並べる場合はセミコロンで区切る」「変数は使用前に型と変数名を宣言する」などがシンタックスにあたる。
シンタックスは言語仕様として形式的に定義することができ、コンパイラやインタプリタなどのコンピュータプログラムによって自動処理が可能である。シンタックスを満たさない記述があるとコードを正しく解釈できないため、シンタックスエラー(syntax error)となりそこで処理は打ち切られる。
シンタックスはコードが形式的に言語仕様に従って記述されているかどうかを表す概念だが、これと対比して、その表す意味や内容のことを指す場合は「セマンティクス」(semantics:意味論)という用語を用いる。



以下、次による。https://kotobank.jp/word/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B9-538342

精選版 日本国語大辞典「シンタクス」の解説
シンタクス
〘名〙 (syntax)⸨シンタックス⸩
① 記号の意味を考慮しないで、記号の組み合わせについての理論、規則などを研究する部門。カルナップにより論理学に導入されたもの。
② ある言語で、言語単位(単語など)を配列して文を作るための、順序・支配関係などの規則の総体。また、それを研究する文法の一部門。言語単位が規則的な屈折や派生などをする言語では、それ(およびそれを研究する部門)を形態論と呼び、シンタクスと対置することが多い。構文論。


ろんり-てき-こうぶんろん【論理的構文論】
〔論〕
〔logical syntax〕
カルナップにより論理学に導入された考え方。記号の意味に立ち入らず,記号間の論理的形式的な関係を研究するもの。哲学の任務は科学言語の論理的構文論を解明することにあるとする。現在ではこれとならんで意味論の重要性が認められている。


世界大百科事典 第2版「シンタクス」の解説
シンタクス【syntax】
言語学の術語。単語が結びついて文を構成する場合の文法上のきまり,しくみ。また,それについての研究,すなわち文の文法的構造の研究。あるいはさらに広く,文のもつ文法的諸性質に関する研究といってもよい。〈研究〉の意の場合には,訳して構文論,統語論,統辞論ともいう。形態論とともに文法の一部門をなす。 シンタクス上,まず留意されるのは語順すなわち[1]〈単語間の前後関係〉である。だが,実は,単語はただ1列に並んで文をなすわけではなく,ある連続した二つ(またはいくつか)の単語がまず密接に結びつき(これを句という),その全体がまた別の単語や句と結びついてさらに句を作る,というような関係が重なって一文をなしていると見られる。


世界大百科事典内のシンタクスの言及
【生成文法】より
…有限個の規則によって無数の文を演繹的に生成しようというわけである。永い文法研究の歴史の中で,この発想はまことに斬新で画期的なものであり,以下に概観するその具体的な枠組みとともに,やがて多くの研究者の依拠するところとなり,これによって文法とくにシンタクスの研究は急速に深さと精緻さとを増して真に科学といえる段階を迎えたといってよい。最初期には意味を捨象して文の形だけに注目していたが,その後,意味と音を併せ備えたものとしての文の生成をめざすようになり,普通にいう文法(シンタクス,形態論)のほかに意味論や音韻論も含めた包括的な体系を(しかもチョムスキーらは,言語使用者がそれを,自覚はしていなくとも〈知識〉(心理的実在)として備えていると見,その〈知識〉と〈それに関する理論〉の両義で)〈生成文法(理論)〉と呼んでいる。


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