日記を読むという、それには、日記を書くと思う。歴史研究にいまもまた、ある日記を読んでいるから、いずれにもまさる営為である。研究資料でなくとも日記に現れる事実、事件かどうか、そのあと付けをするのは、歴史記述のつねである。フームと感心して、この3月に上梓した、人物双書、阪谷芳郎の評伝に花を咲かせた。その著者を前にカレーを食しながらの感想を述べて、名著なり、名文なり、と、率直に述べてありがたい著作に感謝をした。日記の中にある事柄を再構築する、その時代は戦争である。1941年までの78歳を生きたエリート官僚、男爵議員の軌跡は戦争の時代の政治を明らかにした。そんなふうに実名も含めて記録しているものかなと、歴史となるものとして、役人の仕事を思い合わせる。日記をつけていると、それをまったく、文学よろしく、記憶の標にするできごとを書き記すことになるので、公開日記など、手段がブログとなった時世には、様々、読みよう、いや、書きようがある。
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