死亡保険、生涯保険となる、シニアにおすすめと盛んな勧誘である。少額掛け金でと、そういって、電話がかかってくる。個人情報にいぶかしむが、なんと10年近くも前の保険セールのやり取り、加入データで来るらしい。当然のこと、それから年を経て生命保険のこととなる。元気かどうか告知の義務にあたること、もろもろをズバリと聞いてくる。5年以内の入院、現在の疾病、介護保険の該当などあるかないか、それをクリアーして、それで説明を聞く。
少額スタートは年ごとに更新契約でそれとなく掛け金があがって、80歳ころには月に1万以上となる。それであれば、100歳打ち切りとなって、そこまで生きていれば、保険金は出なくなる。掛けた金額は受け取り予定の3倍を払い込んだことになる。どういうことか。掛け捨てで、なんと、たとえて言うなら、25年をかけ続けて、100万円の死亡保障には300万円を払う、という計算で、思わず、これは計算が正しいのかと、われを疑う。どれくらいが見合うことかと、平均年齢位に生存とあれば、釣り合うような計算が見えてくる。
そうなると死亡保険のために、何歳で死亡するのがよいかと、本末転倒に思い始める。生涯の保証として終身をかけるケースでは、それは払込金額が1万円すこしで、まず100歳までの25年となると、これもまた、金額は定額ながら、年に合わせてみて、100歳では300万円を払うことになる。これは生涯保障保険であっても、長生きして、その金額の受け取りならば、これは似たような結果である。縁のない方には恐縮ながら、元気で長生きして積立貯金をするという考えに及ぶことになる。