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日本に漢字が渡来する

2019-09-29 | 日本語語彙





Google検索  [検索語]  漢字 渡来時期 発音  20190929  約 62,800 件 (0.46 秒)


音読みと訓読み、大陸文化の受容 - うたことば歳時記 - Gooブログ
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2015/11/12 - それらの区別は後述するとして、初めて渡来人によって漢字というものに触れた、当時の日本人の心を想像してみたい。ある日のこと、渡来 ... そうして文字と、その文字固有の渡来人式の発音を受け入れ、さらに同じ物を意味する日本語の訓み方を当てはめるようになった。こうして一つの ... さて次は音読みについてであるが、呉音・漢音・唐音(唐宋音)の区別は、それらの読み方が伝えられた時期による。その中で最も ...

 さて次は音読みについてであるが、呉音・漢音・唐音(唐宋音)の区別は、それらの読み方が伝えられた時期による。その中で最も古いのが呉音である。奈良時代の遣唐使らが、長安の音を日本に伝える以前、五~六世紀に主に渡来人らによって伝えられた読み方で、南北朝時代の南朝式の読み方である。当時は中国風の読み方はそれしかなかったわけであるから、もちろん「呉音」という言葉自体もなかった。「呉音」という名称は、遣唐使たちが長安で接した音を中国の標準語と理解して帰国し、それ以前に日本に定着していた読み方を貶し、「呉音」と称したことによる。「呉」は三国時代の呉のことであり、呉のあった江南地方の南朝式発音を指している。歴史的背景としては、「倭の五王」が南朝に遣使をしたことや、王仁・弓月の君・阿直岐・阿知使主・五経博士らの渡来、仏教伝来などがあげられる。古墳時代の大陸文化摂取は、まさにこの呉音によって行われた。
 呉音は仏教用語などによく取り入れられている。そもそも「経」は呉音で「きょう」と読むが、漢音ならば「けい」である。「色即是空」は呉音で「しきそくぜくう」と読むが、漢音ならば「そくしょくしこう」となってしまうのである。
 次に漢音は、遣唐使らによって伝えられた読み方で、長安の人々は自らの言葉を標準語として、「漢音」と称した。「漢」とは王朝としての漢ではなく、「漢字」と同様に中国を意味している。遣唐使たちは、出発前にある程度は中国語に習熟していたはずである。ところが長安では呉音では通じないことがあったのであろう。帰国してから呉音を古くさい音として退け、漢音を奨励した。延暦十一年には、「明経の徒は呉音に習ふべからず。発声誦読すでに訛謬(かびゆう)を致せり。よろしく漢音を熟習すべし。」(『日本紀略』)との勅も出されているほどである。そして奈良時代から平安時代に伝えられた漢籍は、概ね漢音によって読むようになるのである。
 唐宋音は、鎌倉時代から江戸時代初期に伝えられた読み方で、室町時代には「宋音」とも呼ばれた。「唐宋音」の「唐」は、漢音の「漢」と同様に、王朝名ではなく、中国を意味する。開封を都とした北宋の頃は、華北から華中にかけて「中原の音」と称される共通語が成立していた。ところが北宋は北方からの金や元の侵入に対抗しきれずに、杭州に都を移した。これ以後を南宋と称するが、これによって江南地方にも中原の音が及んだ。唐宋音が現在の北京語に似ているのも、そのような背景があったからであろう。唐宋音を日本に伝えたのは、鎌倉・室町から江戸時代に往来した禅僧や貿易商人たちで、彼等は浙江省の杭州・寧波、福建省の泉州などを経由して往来した。歴史的背景としては、日宋貿易・日明貿易・禅宗の伝来などがあげられる。
 宋音は漢音ほどに体系的なものではなく、禅宗文化や貿易によってもたらされた特殊な言葉に、断片的にその痕跡を残している。例えば、餡(あん)・行脚(あんぎゃ)・椅子(いす)・看経(かんきん)・石灰(しっくい)・扇子(せんす)・炭団(たどん)・箪笥(たんす)・提灯(ちょうちん)・緞子(どんす)・南京(なんきん)・暖簾(のれん)・普請(ふしん)・蒲団(ふとん)・北京(ぺきん)・饅頭(まんじゅう)などがある。



漢字の伝来:呉音と漢音 - 日本語と日本文化 - 東京を描く

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日本語における漢字の読み方には大きく分けて「呉音」と「漢音」の二種類がある。たとえば「行」という ... これは日本への漢字の伝来が、一度に行われたのではなく、数度にわたって、しかも中国の異なった地域の発音を伴ってもたらされたことの結果である。 日本への ... この時期の漢音と呉音のせめぎあいを物語る面白い事実がある。「日本書紀」は ...

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>漢字の伝来:呉音と漢音

日本語における漢字の読み方には大きく分けて「呉音」と「漢音」の二種類がある。たとえば「行」という字は「ぎゃう(ぎょう)」、「かう(こう)」、「正」の字は「しゃう(しょう)」、「せい」、「米」の字は「まい」、「べい」といった具合に、どの漢字にも二組の読み方がある。前者が呉音、後者が漢音と呼ばれるものである。

これは日本への漢字の伝来が、一度に行われたのではなく、数度にわたって、しかも中国の異なった地域の発音を伴ってもたらされたことの結果である。

日本への漢字の伝来は、紀元一世紀頃から徐々に行われたと思われるが、大きな波としては、5世紀頃から7世紀にかけて朝鮮半島からの帰化人がもたらした動きと、8世紀に遣唐使や留学僧が持ち帰ったものとが上げられる。

百済からやってきた帰化人たちは、呉音を使っていたらしい。その背景としては、百済の知識人たちが、六朝時代を通じて南朝文化と深いかかわりを持っていたことが考えられる。南朝は歴代にわたり、金陵(南京)を中心にした江南地方を根拠にしていた。その地方は「呉」とよばれていたから、そこで用いられていた発音を「呉音」といったのである。

しかし言語学者の大島正二によれば、呉音の中にもいくとおりかの発音のブレがあるという。このことから呉音自体も、長い時間をかけて、層を重ねるように導入されたのであろうと推測している。

一方漢音のほうは唐の長安を中心に使われていたものである。唐は隋の後を受けて中国全土を統一した王朝だったこともあり、さまざまな面で中国全土を通じての統一というものにこだわった。言語もその例外ではなかった。

それまで長い南北朝時代を通じて、中国の政治と文化は南北に分裂し、文化的にはどちらかというと南のほうが優勢であった。だが中国の悠久の歴史においては、黄河中流の中原地帯が中国文化の本筋とも言えるものである。唐はこの本筋の文化に改めててこ入れし、長安や中原で使われていた言葉を、全国の標準語として強要した。

だから李白や杜甫の詩も、漢音で歌われていたに違いないと思われる。これに対して陶淵明は呉音を前提にして詩を作っていたのだろう。

遣唐使たちが持ち帰ったのはこの漢音だった。朝廷も唐の文化政策に倣って漢音を尊重し、以後漢字の発音はすべて漢音でするようにとの布告を出した程であったが、しかしそれは浸透しなかった。呉音はすでに日本の文化の中に定着し、そう簡単には排除できなかったのである。

この時期の漢音と呉音のせめぎあいを物語る面白い事実がある。「日本書紀」はすべて漢音を用いて書かれているのに対して、「古事記」に盛られた歌謡はすべて呉音を用いて書かれていることだ。このことは、呉音が深層にあって、その上に漢音が乗ったということを、別の面から物語っている。



    
日本語と漢字の歴史についてのおもしろ話 - namespace gimite

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日本語と漢字の歴史について調べるのが趣味みたいになっているのですが、その中で個人的に面白かった話をいくつか紹介します。 ... ちなみに子音の順番は調音位置 (発音のために舌、上あごなどが接触する点) の順番ともほぼ一致します (アカ (喉) → サタナ ...
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漢字の歴史|漢字について|樂篆工房|福島県喜多方市

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福島県の会津地方、喜多方市を拠点に活動している、樂篆家 高橋正巳の公式サイト。漢字の歴史をご紹介しています。

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第8回 漢字の伝来と漢字の音・訓 | 漢字雑感(岩淵 匡) | 三省堂 ...

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2015/11/23 - 同時に大量の漢字がもたらされたことになる。経論がどのようなものであったかは別として、大量に漢字がもたらされた結果、中国から見れば大変な遅れであったが、日本でも文字による時代が始まることになる。漢字の発音を日本語化する ...

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漢字とその訓読みとの対応の歴史的変遷 - 国立国語研究所

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を介して「常用漢字表」(1981)を基準に一般の社会生活で最もよく使われる漢字とその. 訓読みを調査範囲としてその歴史的変遷を調べた結果、平安時代、室町時代、江戸時代、. 明治時代以降において、それぞれ常用字と常用訓というものがあり、時代により ...

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日本語における漢字の発音の歴史 - TECHXEL

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は、中国の隋・唐時代の漢字の発音と、同時期に相当する日本の奈良時代の仮名遣いとに加えて、. 中国語および朝鮮語の現代音を参考にしながら、日本語における漢字の発音の歴史を考察し、現. 代仮名遣いにおける同音異義語の発生についても述べる。 2.

漢字 - Wikipedia

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漢字(かんじ)は、中国古代の黄河文明で発祥した表語文字。四大文明で使用された古代文字のうち、現用される唯一の文字体系である。また史上最も .... また地域により発音が違う場合でも同じ字で表すことができるため、国境を越えて漢字を使った筆談でコミュニケーションを取ることもある。字形の複雑 ..... 時期: 紀元前15世紀以前-現在. 親の文字 ...

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日本における漢字(にほんにおけるかんじ)では、日本で使用される漢字を総合的に説明する。 日本において漢字は、表音文字である仮名(平仮名、片仮名) .... そこで、漢字の発音が必ずしも分かりやすくない場合などに、漢字の発音を仮名によって併記することがしばしば行われる。これを「読みがな」「振り仮名(ふりがな)」「ルビ」などと呼ぶ。

日本の漢字1600年の歴史|著書コラム|コラム|ベレ出版

https://www.beret.co.jp › column
2011/10/31 - 日本列島に漢字が伝来したのはいつか、その時期は特定するのはむずかしいのですが、稲荷山古墳から出土した鉄剣銘(471 ... それは、中国でも時代とともに漢字の発音が変化していて、時代の隔たる、それぞれの漢字音が別個に日本語に ...

[PDF]
漢字が来た道 - 国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ

https://rekihaku.repo.nii.ac.jp › ...
犬飼隆 著 - ‎2015 - ‎関連記事
2 つの k を重ねて 1 つに扱うことによって,漢字の音よみの子音母音の配置と日本語の発音のそれ. との矛盾を解消しているので .... たとあることから,この記事には虚構が含まれているとわかるが,漢字文化が日本列島へ渡来した. 事情を伝える逸話ではある。


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