おもてなしは客に対する。その客には主人から最適のものを、その客には、伯爵、おそれ畏みの方、あるは、田舎の客と、さまざまである。もてなす もてなし そして、おもてなしをする のように、動詞の名詞形に丁寧の接頭辞がついている。持て成すが名詞になったと理解すれば、これは、ホストとゲストの関係である。ところが、この語感が、おもてなしする と言うようになると、この用法では、それが異なるのである。お~する という語法は、k敬語の謙譲語法である。もてなし を名詞形のままに、丁寧にして、~する とともに使っているのであるが、おのずとそれには丁寧に加えた、意図せずに加わってしまう謙譲用法になるのであるから、おもてなしする というのは、敬語用法の おもてなしをする これは美化した類になるのに対して、意味関係が生じてしまっている。おもてなし とだけ使う場合には、おもてなしをするのか、おもてなしするのか、ホストとゲストの対応が異なってくるわけである。とりわけ、おもてなしする の語に謙譲の精神があるわけであるから、五輪におもてなしと用いるのは、使いにくいことになる。日本が他の国、地域に対してへりくだって迎えるからである。
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