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助詞

2023-08-10 | 日本語文法論議23





日本語文法議論23810
     
助詞は、てにをは と伝統的に捉えられてきた。
近代になって、西欧の翻訳文法に比較して国語の独自のものであるため、大槻文彦は品詞名にそのまま用いたことはよく知られている。

訓読語法でテニヲハ点、オコト点という星点に代表するもので、国語に意識する。
弖爾乎波、天爾遠波
>仮名のかわりに漢字の四隅などに付けられた「・」の形の点 デジタル大辞泉より

和文、和歌、連歌俳諧の作法などで重要視される。表現性には欠かせない。
万葉集の歌にある、注に記されたものをはじめ、文法には係り結びの法則などを導くようになる。
室町期の姉小路式、ねがこうじしき、てにをは研究の初期の語学書がある。

助詞という名称は助動詞に倣ったかに見える。学校文法での名称の採用がわかりやすく、親しみのあるもの、疑問符がつくかもしれないが規範文法の功績は否めない。古典語に整理されて現代語の文法に継承されている助詞は日本語文法のイディオムに顕著となっている。

文語文法
格助詞 (が、の、を、に、へ、と、より、から、にて、して)
接続助詞 (ば、とも、ど、ども、が、に、を、て、して、で、つつ、ながら、ものの、ものを、ものから)
副助詞 (だに、すら、さへ、し、い、のみ、ばかり、など、まで)
係助詞 (は、も、ぞ、なむ、や、か、こそ)
終助詞 (な、そ、ばや、なむ、に、しか(しが)、てしか(てしがな)、もがな、か、かな、かし)
間投助詞 (や、よ、を)

助詞の名称で中国語文法にも見えるのは彼我の違いがあって、影響した漢語文法の助辞とも関連し日本語にとっては知るべきものであろう。参考にサイトから見てみると次の項目である。

構造助詞「的」「地」「得」 | 中国語文法辞典
中国語達人への道
https://www.chinesemaster.net › grammar › 構造助詞
>      
助词 [zhùcí] : 助詞 |
 动态助词 [dòngtài zhùcí] : 動態助詞 |
 结构助词 [jiégòu zhùcí] : 構造助詞 |
 语气助词 [yǔqì zhùcí] : 語気助詞 |
動態助詞は動詞の後ろに置き,完了・実現・経験・終結・持続など,さまざまな動きを表現する。“了”“过”“着”の3つがある。
 動態助詞 完了「了」  経験「过」  持続「着」  比較:完了「了」経験「过」
構造助詞は連体修飾語や連用修飾語などの文法関係を明示する助詞で,“的”“地”“得”の3つがある。
 構造助詞 連体修飾「的」  連用修飾「地」  補語「得」

 助詞
無条件を表す助詞 感嘆を表す語気助詞 語気助詞「啊」 語気助詞「呢」 語気助詞「吧」 語気助詞「了」
述語「的」 断定「的」

助動詞は動詞や形容詞の前に置き,可能や願望、義務、必要などを表す。能願動詞とも言う。

 
   
      




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