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癲癇 難読にも

2017-05-07 | 病名のことば
てんかん、転換して、癲癇と書くと、これはよく知られた病名であるが、漢字を書くことはもちろん、文字を見て読むことも難しい。難読の漢字であるが、その意味をとらえれば、あるいはその漢字病名の由来を知れば、まだ覚える手掛かりにはなりそうである。転倒するという語を、顚倒と書くが、それを見れば、病名であるから、部首名、ヤマイダレになり、これは卒倒する語になる。卒倒が、また、わかりにくいかもしれないが、倒れることだから、顛倒の語と思ってみれば、次は、癇である、ひきつける、けいれんを意味する、あわせて、癲癇である。エピレプシー Epilepsy と、あわせてみる。



癲癇(てんかん)の語源 - 茨城県支部
www.akari-chan.com/html/epi.html
現在、わたしたちが用いている「てんかん」という病名は、西欧諸国で広くつかわれているエピレプシー(Epilepsy)よりも起源の古い、 ... 編纂された中国最古の医書である「黄帝内経大素」に由来する用語ですが、「癲癇(てんかん)」という漢字が難しいから仮名で書く

http://www.akari-chan.com/html/epi.html

てんかんは忌まわしい病名か
 現在、わたしたちが用いている「てんかん」という病名は、西欧諸国で広くつかわれているエピレプシー(Epilepsy)よりも起源の古い、古代中国医学、世紀前200年頃、万里の長城を築いた秦の始皇帝の時代、官廷医たちによって編纂された中国最古の医書である「黄帝内経大素」に由来する用語ですが、「癲癇(てんかん)」という漢字が難しいから仮名で書くようになって、いっそう意味がわからなくなった嫌いがあります。今日のてんかんを意味する言葉として最初に用いられたのは「癲(てん)」で、癲疾とか癇疾という言葉が使われました。

 漢字の「癲(てん)」は顛倒の顛にやまいだれで囲んだもので、「倒れる病」という意味であり、英語でてんかんを意味する「倒れる病(fallingsickness)」とまさに符号しています。「癇(かん)」はひきつけ、けいれんを意味する言葉で、もとは小児てんかんを意味する病名でしたが、「癲」と「癇」を合わせた「癲癇」という用語が使われるようになったのは、唐の時代(618~907年)の末、わが国では9世紀の初頭に編纂された「千金方」以後で、漢方医がこの病名を用いるようになりました。このように、「癲癇」という言葉は、てんかん発作の代表ともいうべき大発作である「倒れる病」という意味であり、合理的・科学的です。・・・(以後省略) 秋元波留夫先生講演より

上記の文面は、萌文社発行の『明るく生きるてんかんの時代』~講演:秋元波留夫先生~より引用しました。この本につきましては、月刊「波」2000年9月号に紹介されています。

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