文節の用語は生成文法に用いられている。英語文法に、節の用語があり、またそれが構成文法による句構造とかかわる。次は、ウイキペディアによる「句構造文法」の引用である。
「句構造文法 phrase structure grammar、PSGは、句構造規則で定義された形式文法を指す用語としてノーム・チョムスキーが考案したもの」という。
また、「言語学において句構造文法は構成関係に基づく文法全般を指し、依存関係に基づく依存文法と対比される。そのため句構造文法を構成文法とも呼ぶ.」。そして、
自然言語の構文解析についてのいくつかの相互に関連する理論が構成文法に属する
チョムスキーの研究から生まれた
統率束縛理論
一般化句構造文法
主辞駆動句構造文法
語彙機能文法
ミニマリスト・プログラム
Nanosyntax
チョムスキーの研究から派生したものではないが、構成的とされる枠組みや形式もある。
対弧文法
範疇文法
構成関係は、ラテン語やギリシャ語の文法における主語と述語の区別に由来し、アリストテレスにまで遡る名辞論理を基盤としている。基本的な節(文節)構造は、それを主語(名詞句、NP)と述語(動詞句、VP)に二分することで理解される。
関連項目
依存文法 句構造規則 ノーム・チョムスキー
ゴットロープ・フレーゲ ルシアン・テニエール
主語 述語
構成素
名詞句 動詞句 形容詞句
句構造文法
世界大百科事典内の句構造文法の言及
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【形式言語】より
…なお,この例のシステムが生成する終端定理には意味上不適切なものがあるが,その検討は意味論にゆだねられる。
【句構造文法phrase structure grammar】
前節の例のアルファベットにおいて,Sを文,Np,Vpを句,A,N,Vを単語,他を文字という自然言語の概念にそれぞれ対応させてみると,形式システムの記号に,種別の差異を与えることによって,高位概念から具体的な文が生成されるプロセスを説明するためのシステムが構成できることに気づく。この目的で提案されたチョムスキーの句構造文法は,形式的にG=(VN,VT,P,S)という4項組で表される。…
【自然言語処理】より
… 自然言語処理のための文法は比較的新しい。生成文法に始まり,名詞句や動詞のような文法カテゴリーの書換え規則として文法を記述する句構造文法が発展した。さらに1980年代から各単語が文中で使われる際の制約として文法を記述する単一化文法の研究が進んだ。…
※「句構造文法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。