ことわざ 諺 である。こと わざ このふたつを語源とする。諺字にはやく、ことわざ の読みを解釈するので、ことわざ は、捉えられて意識されていたか。この語にまつわる、故事成語、慣用句、四字熟語という分類は、ことわざをよくあらわすようになったものと考えられる。
字通に、次のように見える。
>〔常陸風土記〕に「國俗(くにぶり)の諺 」として「 波岳(つくばね)に黒雲(くろくも)挂(かか)り、衣袖(ころもで)漬(ひたち)の國と云ふ」のような序詞・枕詞的な語を としているが、それはもと地霊によびかけるときの呪詞であった。
字通
〔説文〕三上に「傳言なり」とあり、傳(伝)・ は畳韻の訓。〔国語、越語下、注〕に「 は俗の善語なり」とあり、わが国の「ことわざ」にあたる。〔常陸風土記〕に「國俗(くにぶり)の諺 」として「 波岳(つくばね)に黒雲(くろくも)挂(かか)り、衣袖(ころもで)漬(ひたち)の國と云ふ」のような序詞・枕詞的な語を としているが、それはもと地霊によびかけるときの呪詞であった。〔周礼、地官、土訓〕〔周礼、地官、誦訓〕は、そのような呪詞を掌るものであったと思われるが、その「伝言」の類は残されていない。ただ〔詩〕の興(きよう)とよばれる発想のうちに、その類のものがあると考えられる。
日本国語大辞典
こと‐わざ 【諺】〔名〕
昔から世間に広く言いならわされてきたことばで、教訓や風刺などを含んだ短句。諺語(げんご)。
*古事記〔712〕上「故(かれ)今に諺(ことわざ)に、『雉(きぎし)の頓使(ひたづかひ)』と曰ふ本是れぞ」
*続日本紀‐養老五年〔721〕二月甲午「詔曰。世諺云。歳在申年。常有事故」
*霊異記〔810~824〕中・九「古人の諺(コトワザ)に曰はく、現在の甘露は未来の鉄丸なりといふは、其れ斯れを謂ふなり。〈国会図書館本訓釈 諺 去砥和左爾〉」
ことわざ。
*節用文字〔13C初か〕「諺 ワサコト」
*観智院本名義抄〔1241〕「偈 ワザ事」
>「ことわざ」の「こと」は言葉で、「わざ」は、神業、離れわざ、などの「わざ」と同源 で、行為やはたらきを意味するものと考えられます。 「言葉のわざ」、それが「ことわざ」の本義といえる
字通に、次のように見える。
>〔常陸風土記〕に「國俗(くにぶり)の諺 」として「 波岳(つくばね)に黒雲(くろくも)挂(かか)り、衣袖(ころもで)漬(ひたち)の國と云ふ」のような序詞・枕詞的な語を としているが、それはもと地霊によびかけるときの呪詞であった。
字通
〔説文〕三上に「傳言なり」とあり、傳(伝)・ は畳韻の訓。〔国語、越語下、注〕に「 は俗の善語なり」とあり、わが国の「ことわざ」にあたる。〔常陸風土記〕に「國俗(くにぶり)の諺 」として「 波岳(つくばね)に黒雲(くろくも)挂(かか)り、衣袖(ころもで)漬(ひたち)の國と云ふ」のような序詞・枕詞的な語を としているが、それはもと地霊によびかけるときの呪詞であった。〔周礼、地官、土訓〕〔周礼、地官、誦訓〕は、そのような呪詞を掌るものであったと思われるが、その「伝言」の類は残されていない。ただ〔詩〕の興(きよう)とよばれる発想のうちに、その類のものがあると考えられる。
日本国語大辞典
こと‐わざ 【諺】〔名〕
昔から世間に広く言いならわされてきたことばで、教訓や風刺などを含んだ短句。諺語(げんご)。
*古事記〔712〕上「故(かれ)今に諺(ことわざ)に、『雉(きぎし)の頓使(ひたづかひ)』と曰ふ本是れぞ」
*続日本紀‐養老五年〔721〕二月甲午「詔曰。世諺云。歳在申年。常有事故」
*霊異記〔810~824〕中・九「古人の諺(コトワザ)に曰はく、現在の甘露は未来の鉄丸なりといふは、其れ斯れを謂ふなり。〈国会図書館本訓釈 諺 去砥和左爾〉」
ことわざ。
*節用文字〔13C初か〕「諺 ワサコト」
*観智院本名義抄〔1241〕「偈 ワザ事」
>「ことわざ」の「こと」は言葉で、「わざ」は、神業、離れわざ、などの「わざ」と同源 で、行為やはたらきを意味するものと考えられます。 「言葉のわざ」、それが「ことわざ」の本義といえる