魯に戻った孔丘は国には仕えず、歴史書「春秋」の執筆に励んでいた。そのころ、弟子の冉伯牛が不治の伝染病に侵される。さらに衛に上将軍として残っていた子路が内乱に巻き込まれたとの知らせが届き、孔丘は彼の死を直感する。また、孔丘は顔回が姿を見せないことを気にして様子を見に行こうとするが、子貢がそれを押しとどめ、自分が様子を見てくると言う。顔回は重病にかかっていたが、清貧な暮らしを守っていて……。wowowオンライあらすじより。孔子が14年間の放浪の旅から魯の国へ帰って6年間、73歳までの間に、孔子69歳で長男の孔鯉が、71歳で弟子の顔回、72歳で宰我、73歳で子路が、次々と世を去る。孔子の最晩年、平穏な日々ではなかった。
親より先立つ不孝は、儒教の倫理か、孝に立てばそうである。弟子が次々と先立つ孔子の晩年は、それこそ、天が何を示そうとしたのか・・・
「論語」を生んだ儒家の始祖である孔子の波乱の生涯を描いた人物伝を、壮大なスケールでドラマ化。聖人としてではなく“人間”としての孔子の知られざる姿を描く。
死後、弟子たちによって編纂された「論語」を生んだ儒家の始祖にして、中国春秋時代の思想家、哲学者としても知られる孔子(こうし)。多くの名言・格言を生み、現代の道徳の基礎を築いたと言われる孔子の波乱に満ちた生涯を、全38話という壮大なスケールで描く。「孫子《兵法》大伝」「項羽と劉邦 King’s War」に続くWOWOW中国歴史ドラマの第3弾だ。
物語は、子貢(しこう)ら孔子の弟子たちが、その教えを継承しようと、師の生涯を記述していくところからスタート。
<ストーリー>
周王朝が衰退の一途をたどり、諸国の覇権争いが激化していた春秋時代。斉国では、のちに孔子の母となる顔徴在(がんちょうざい、ソン・ジア)が敵討ちのために人を殺め、死罪に処されようとしていた。だが、その場に居合わせた楚国の特使・熊伯(ゆうはく)に命を救われる。熊伯は斉国と楚国が組み、魯国を分割しようと目論んでいたが、それを知った魯の将軍・孔叔梁(こうしゅくりょう、ワン・シュエチー)に暗殺されてしまう。
計画を阻止するも部下をすべて殺された孔叔梁は、顔徴在に助けられ斉国から脱出。2人は雪の中をさまようなど数々の危機を迎えるが、からくも魯国にたどりつく。魯国では、王が家臣たちと斉国への対応を協議し、孔叔梁の処遇については意見が分かれていた。一方、孔叔梁と尼丘山で暮らし始めた顔徴在は、彼の子どもを身ごもることに。孔叔梁は、尼丘山にちなみお腹の子を「丘(きゅう)」と名付ける。