現代語の語尾、せる させる について、れる られる 語尾と同様に見てみる、形態にすると、-aseru 結合形態素がある。はしる はしらせる hashiru hashiraseru この形態は、hashir-aseru
となる。たべる たべさせる taberu tabesaseru この形態は、tabe-s-aseru となる。形態素に、語基と語尾の結合で、-s- が介在する。受け身語形で見た、tabe-r-areru と同様の、この場合の -r- について、>なびき【×靡き】 の解説 なびくこと として、もともと、次の説明がある。
>富士谷成章の用語。動詞の活用語尾ル・レ、シク活用形容詞の活用語尾キをいう。
文法現象にとらえたものであったが、こうして形態素にすると、-r- -s-、ともに、語形に変化して現れる、言わば、接続の形態に文法意味を与えるものになる。接中の役割は、-areru -aseru とともに、語を構成している。たべられる たべさせる という音節表記には、-れる -せる を取り出すこともできる。母音による交替音素 -a- とともにみるものである。-a-れる -a-せる について、文法機能を説明することができる。