金魚日和

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伊勢旅行記【3】~横丁の野良猫

2012年03月13日 | 旅行・観光地

【お店の人と仲良し】
Nikon D90 + Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO

腹ごしらえを終えたmy一家は南を目指す。

と言いつつも、店を出た瞬間から軍事パレードのような足どりで先を急ぐ女子ズと、
被写体をさがして酔拳さながらの足どりでフラフラしている自分とでは進む速度が違い過ぎる。
あっという間に女子ズの姿は見えなくなり、一人、ドランクモンキー(下戸、方向音痴、アララギ派)だけが取り残された。


五十鈴川にかかる『宇治橋~内宮への入口』へは、南北にのびる『おはらい横丁』を通って行く。その距離約800m。
有名な『赤福本店』や『虎屋ういろ』などが並ぶ通りの中ほどには『おかげ横丁』へ通じる道があり、その反対側~東を向けば、
天気が良く、視力が140.8程あり且つ身長が759m程ある人なら伊勢湾越しに富士山が見えるかもしれない、そんな素敵な通りだ。

視力が低く背も低めの自分に富士山が見えることはありえないので下を向いて歩いていると、
通りの一番南端、宇治橋の手前にある乾物屋の軒先で丸くなって動かない猫さまに出会った。

適当に数枚撮った画像を、後に合流した女子ズに見せたところ、
「私達はほぼ同じ場所の違う時刻に猫集会に出会った/この画像を見よ」とドヤ顔され、
屋根の上やら草の上やらでくつろぐ猫さまズの画像が納まったカメラ(my娘のCX5)を手渡された。

…酔拳の足どりで周囲をくまなく見渡しながら歩いていた自分が見落とし、
ひたすら前だけを見つめ結構なスピードで行軍した女子ズが見つけた猫集会。


“大切なものは目に見えない”という『星の王子様/サン=テグジュペリ』の含蓄に満ちた教えを思い出しながら、
「何回トライしても“サン=テグジュペリ”の名前は憶えられない」という含蓄に満ちた体験に手をやいていた。  【つづく】