金魚日和

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伊勢旅行記【完】~幻の松阪牛

2012年03月19日 | 旅行・観光地

【…旨ぇ】
Nikon D90 + Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO

伊勢を出て松阪市内に入った頃には17時を過ぎていた。

この日(もう10日近く前になってしまったが)、松阪市を訪れたのには二つの理由/目的があった。
一つは“『丸中本店』で牛肉を買うこと”であり、もう一つは牛肉料理の店『牛銀』で食事をすること、
残りの一つが「二つ」と「三つ」の違いに気付くことだったのだが、最後の目的は果たせないままでいる。

コロッケの記事でも書いた通り、この日は『初牛大祭~歩行者天国』というイベントが開催されており、
松阪駅の真西に位置する丸中本店へは車で近づけない。
市内見物も兼ね、駅から少し離れた場所にある無人駐車場に車を停め、歩いて行くことにした。


驚いたことにこの駐車場、最初に“何時間停めるのか”を自分で決め、チケットを購入、
“指定時間が書かれたチケットを車内の見える場所に置いておく”というシステムを採っていた。

なんという良心に依存したシステム。

超過した人にはどのようなペナルティがあるのか確認しなかったのだが、
そこまで信用されると逆に不正もしにくくなるのであろうか。
実際、my一家も利用時間以上のチケットを買ってしまい、1時間分以上の無駄な出費をしてしまった。


丸中本店では、お目当てのすき焼き用の肉だかなんだかをどっさりと買い込み、
本格的に冷えてきた外気がら逃れる為、市内観光は早々に切り上げ車に戻った。
決して駅前にタムロしていたお祭り好きのヤンキーズが怖かったわけではない。

そしていよいよ牛銀へ。  …初めて行くお店に心ダンシング。


my肉バイブルでもある『ジモンの肉本/寺門ジモン』でも紹介されているこのお店、
『和田金』と並んで全国的にも名が通っている銘店で、庶民には近寄りがたい金額の食事を提供している。

当然庶民であるmy一家には、
最低ランクのコースでさえ、税・サービス料を含めると一人10000円近くかかるような食事は出来ない。
店頭に置かれていたメニューをチラっと眺めた後、
お隣にひっそりと建っている『洋食屋牛銀』へとお邪魔した。
ここなら背伸びした庶民が松阪牛気分を味わえる許容範囲内のお店だ。   …の筈だった。

そう、“だった”としたのは、食べられなかったから。


お祭りの所為なのか、この日はめぼしいメニューが全て売り切れてしまったらしく、
「カレーとその他数品しか選択できなないけどどーされますか?とお店のおばちゃん said。
既に“ハンバーグ・モード”へと突入していたmy一家三人は、“モード切替スイッチ”を操作出来ないまま店を出た。


お店のスグ向いにある『本居宣長旧宅跡』を通る際、
さかんに『毛利元就』の話しをするmy妻に適当に相槌をうちつつ、哀しい気分で松阪市を後にした。

途中、国道沿いにあった『ブロンコビリー』というハンバーグチェーン店でハンバーグを食べ、
哀しさを倍増させて帰宅した。  【完】
 
 
※『丸中本店』で買ったすきやき肉その他は大変美味しゅうございました