少年のような容姿のオブレネリ ブレネリギャー(山田孝之)は“偉大なミロクローゼ”(マイコ)に恋をする。
彼女のために懸命に働き、家まで購入して彼女を迎え入れ、二人は幸せな生活を送っていた。
しかしある日、ミロクローゼは他の男に走ってしまった。
心にぽっかり大きな穴が開いたオブレネリ ブレネリギャーは、その穴を鍋蓋で塞いで、孤独に生きることに。
青春相談員の熊谷ベッソン(山田孝之)は、今日も秘書のオネーチャンを引き連れ、激しいダンスを踊りながら悩める青年たちの相談に答えていた。
そんなベッソンの乗った車が、片目の浪人・多聞(山田孝之)を跳ね飛ばしたが、気付かずに走り去ってしまうで。
多聞は、謎の盗賊団に連れ去られた恋人・ユリ(石橋杏奈)を探し求めているところだった。
「オー!マイキー」を初めてテレビで見たのは、いつだったろう?
マネキンが会話するキテレツな世界に引き込まれ、確か遅い時間だったのに、翌日の仕事のことも忘れて最後まで見入ってしまった。
ただし、どんな話だったかは全く覚えてないのだが(笑)
その「オー!マイキー」を手掛けた石橋義正監督が描く、ファッショナブルなラブ・ファンタジー。
山田孝之が一人三役で演じるオブレネリ ブレネリギャー、熊谷ベッソン、多聞の3人は、心の拠り所としての「愛」を我々に訴えかけてくる。
あの「オー!マイキー」のシュールな感覚を湛えつつ、愛に貫かれた物語がスクリーンに繰り広げられる。
オブレネリ ブレネリギャーは絵本のような世界の住人。
だが、愛するミロクローゼを追って場末の温泉旅館という、やけに地味で現実味の濃い世界に飛び込んでくる。
熊谷ベッソンは、白のタキシードに奇抜なヘアスタイルでキメているダンディな男。
青い相談に対して、最高峰の上から目線でエロネタ混じりに罵倒しながらもビシビシ解決していく彼は、“どストレート”で沸騰しそうな熱い愛を説いて悩める青少年を導く恋愛の伝道師。
多聞は、花屋で働くユリに惚れ、身長2mで暴力的な彼氏との死闘の末に彼女のハートを射止めながらも、謎の盗賊団に彼女をさらわれてしまう悲劇の青年。
最愛の人を取り戻すために時空を超え、あらゆる危険を乗り越えて、ユリの所在を突き止めていく。
三者三様の愛に生きる姿が、色鮮やかな映像とリズミカルなカットで小気味よく描かれる。
三者三様を演じる山田孝之の快演にして怪演の好演が映えるのだが、彼が老刺青師として出演している鈴木清順の頭をはたいたときは、思わず声を出して笑ってしまった。
鈴木清順はスゴイ!
劇場でライブを観る感覚でスクリーンと一体化するのが最も楽しい鑑賞法である、ポップでアートでセクシーなパーティ・ムービー♪
「ミロクローゼ」
2011年/日本 監督:石橋義正
出演:山田孝之、マイコ、石橋杏奈、原田美枝子、鈴木清順、佐藤めぐみ、岩佐真悠子、武藤敬司、奥田瑛二
彼女のために懸命に働き、家まで購入して彼女を迎え入れ、二人は幸せな生活を送っていた。
しかしある日、ミロクローゼは他の男に走ってしまった。
心にぽっかり大きな穴が開いたオブレネリ ブレネリギャーは、その穴を鍋蓋で塞いで、孤独に生きることに。
青春相談員の熊谷ベッソン(山田孝之)は、今日も秘書のオネーチャンを引き連れ、激しいダンスを踊りながら悩める青年たちの相談に答えていた。
そんなベッソンの乗った車が、片目の浪人・多聞(山田孝之)を跳ね飛ばしたが、気付かずに走り去ってしまうで。
多聞は、謎の盗賊団に連れ去られた恋人・ユリ(石橋杏奈)を探し求めているところだった。
「オー!マイキー」を初めてテレビで見たのは、いつだったろう?
マネキンが会話するキテレツな世界に引き込まれ、確か遅い時間だったのに、翌日の仕事のことも忘れて最後まで見入ってしまった。
ただし、どんな話だったかは全く覚えてないのだが(笑)
その「オー!マイキー」を手掛けた石橋義正監督が描く、ファッショナブルなラブ・ファンタジー。
山田孝之が一人三役で演じるオブレネリ ブレネリギャー、熊谷ベッソン、多聞の3人は、心の拠り所としての「愛」を我々に訴えかけてくる。
あの「オー!マイキー」のシュールな感覚を湛えつつ、愛に貫かれた物語がスクリーンに繰り広げられる。
オブレネリ ブレネリギャーは絵本のような世界の住人。
だが、愛するミロクローゼを追って場末の温泉旅館という、やけに地味で現実味の濃い世界に飛び込んでくる。
熊谷ベッソンは、白のタキシードに奇抜なヘアスタイルでキメているダンディな男。
青い相談に対して、最高峰の上から目線でエロネタ混じりに罵倒しながらもビシビシ解決していく彼は、“どストレート”で沸騰しそうな熱い愛を説いて悩める青少年を導く恋愛の伝道師。
多聞は、花屋で働くユリに惚れ、身長2mで暴力的な彼氏との死闘の末に彼女のハートを射止めながらも、謎の盗賊団に彼女をさらわれてしまう悲劇の青年。
最愛の人を取り戻すために時空を超え、あらゆる危険を乗り越えて、ユリの所在を突き止めていく。
三者三様の愛に生きる姿が、色鮮やかな映像とリズミカルなカットで小気味よく描かれる。
三者三様を演じる山田孝之の快演にして怪演の好演が映えるのだが、彼が老刺青師として出演している鈴木清順の頭をはたいたときは、思わず声を出して笑ってしまった。
鈴木清順はスゴイ!
劇場でライブを観る感覚でスクリーンと一体化するのが最も楽しい鑑賞法である、ポップでアートでセクシーなパーティ・ムービー♪
「ミロクローゼ」
2011年/日本 監督:石橋義正
出演:山田孝之、マイコ、石橋杏奈、原田美枝子、鈴木清順、佐藤めぐみ、岩佐真悠子、武藤敬司、奥田瑛二