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「どうすれば合格するか」の答えはみんな違う

中学受験は、保護者の方がやはり子どもの勉強に関わっていった方が、効率が良く、合格も近づきます。

「塾で勉強させますから、大丈夫」といっている塾もあるという話ですが、これはありえない。

むしろ塾と保護者と生徒がそれこそ三位一体になって受験勉強を進めていくことが中学受験には必要なのです。

だから、子どもに対するコーチングは非常に重要だと思います。
保護者の方がどの課題が必要で、それは要らないのかということを切り分けてあげる必要がある。

子どもの志望校も、性格も、勉強に対する姿勢もそれぞれ違います。ただ、塾はその最大公約数的な部分を提供しているに過ぎない。だから、それぞれの子どもたちなりに対策を考える必要があるわけで、それを前提としている塾の考え方はきわめて正しいと思うのです。

例えば大手の塾でも保護者の方に「あれをやれ」「これをやれ」というところがあります。保護者の方からすると、そんなの塾でやってよということになるかもしれない。しかし、そこにこそ、ある意味合格の鍵があるのです。

私は塾がすべてをやることは不可能だと最初から思っています。

なぜか?

子どもが小学生だからです。小学生はまだ、十分にいろいろなことを自分で判断し、選択することができない。だから下手をすると偏差値の高いことがすべてであるみたいな価値観を鵜呑みにしてしまう危険性もある。

だから本来体育会的な塾はあまりよくない。そこで妙な価値観を植えつけられてしまうよりは、家庭がコントロールしながら、子どもの価値観を育てる必要があるのです。

中学受験だから合格が目標です。ただ、その過程にも教育的な面がたくさんある。結果も重要だが、過程も重要です。良い教育を受けさせたいということが中学受験の目的であるならば、その過程も教育的でなければならない。だから、押しつけはだめだと思うのです。

保護者が塾を噛み砕き、塾を利用しながら、子どもにあった受験のあり方を模索し、進めていく、その意味で高校受験や大学受験とはまったく異質なものだと思います。

その意味でいえば、中学受験は万人的ではない。親もその認識で臨めないのなら、中学受験は本来はしない方が良いと私は思うのです。




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