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合格可能性20%以下でも志望校は変えるな

合不合や模擬試験の結果が続々と返ってきて、保護者のみなさんとお話する機会も増えました。

まあ、大方、どの子も予想の範疇を超えていないというか。

試験を見なくても授業で教えていれば、大体今はこんなところかなあという感じがあるのですが、それを逸脱することは、ありませんでした。

で、悲観的な数字という意味では、模擬試験の合格可能性で20%以下という文字。

20%ラインというのは、100人受けたら20人ぐらいは入るというラインという意味です。

田中貴.net 模擬試験の見方

普通、中学受験の倍率というのは3倍から4倍前後。

20%ラインというのは、その学校を受験する平均レベルと思って、まあ、間違いない。

20%ラインを越えてくると、勝負になってくる。

だから早めに20%ラインにまず到達することがポイントになります。

何回も繰り返していますが、これは統計的な処理をしているので、学校別の傾向はあまり反映していない。

(模擬試験とタイプが違う学校別特訓を教えたときのこと。合格者の半数が20%ラインを下回っていたことがあります。)

だから、これはあくまで参考に過ぎない。

ここからどうするか?

が問われているのです。

例えば、昨日相談した子の話で言えば、極端に社会が悪い。こんなのは別に気にすることはない。

これから覚えればいい、本人も覚えていないと自覚しているんだから、やればいいだけのことです。

算数をあとから、やり直したら、8割以上できたという子もいました。

当然でしょう。そのくらいの力はある。しかし、その力を試験で出せないとすれば、それはなぜかを考える必要がある。

と、次の方針を立てるのに役立てるべきものであって、9月の試験で受験校のラインナップをいじってはいけません。

受験校のラインナップを決める時期は11月末から12月はじめ。

少なくとも3回以上の模擬試験のデータと、本人の気持ち、家族の意志などを考えて、

(1)第一志望→本人の希望優先
(2)第二志望→データとして妥当な志望校(20%ラインは越えていたい。)
(3)滑り止め→まあ、普通は入る

という3校を選び、あとは1月のお試し受験や(2)を複数、といった調整をするというのが普通の考え方でしょう。

だからまだ2ヶ月あるのです。

もう少しじっくり対策を優先してほしいと思います。

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