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映像授業とライブ授業

この言葉、私が仕事を始めたときには、まずなかったでしょう。

映像授業というのは、2つあって、私のDVDのように、教材として作りこんでいくものと、ライブで行われている授業を衛星放送やインターネット回線を使って同時に他の拠点で見れるようにするものとに分かれます。

前者はメディアとしてかつてはビデオテープを、現在はDVDを使っていることが多く、後者は次第にインターネット回線にシフトしているようですが、衛星もまだまだ強いという感じですね。また後者を番組として録画してDVDで適宜見られるようにしているところもあるようです。

で、映像授業に対して、人が直接教える授業をライブ授業というようになった。まあ、映像授業という言葉があるから、ライブ授業という言葉が生まれたといってもいいでしょう。私が仕事を始めたときはライブ授業しか、ありませんでしたから。

映像授業がなぜ始まったのかというと、実は大学受験に端を発します。大学受験は教科数が多い。しかも、専門的な範囲になりますから、そうだれでも教えられるというわけにはいかない。

だから予備校は当時、1クラスに100人ぐらいの授業をしていたわけですが、大学受験層が増えるにしたがって、そういう授業のニーズは平面的に広がっていきました。

しかし、クラスが増えても、先生はそう簡単に増えない。そこで考えられたのが映像授業。ただし、スタートはやはり教室で教えている授業をそのまま中継するという形でした。

で、そこから発展して、映像授業は、例えばグラフやテロップ、図を使ってわかりやすくする教材へ進展していくわけですが、これは現在、高校受験にまで広がってきています。

しかし、映像授業を中学受験でやるのには、ひとつ壁があるのです。

つまり、

誰が映像を見ている間監視するか?

という問題。

小学生のモチベーションはさまざまですから、大人が監視していない状況でみんな黙ってみているというわけにはいかない。

必然、小学生はライブ授業、ということになっているわけでしょう。

私が映像授業を作り始めたのは、今から5年前になりますが、これもあくまで家で見るということが前提でした。

家で予習や復習をするための一助として考えたわけで、お父さん、お母さんが少なくも監視してくれているという前提があります。

DVDにしたのは、インターネット回線で長時間の動画を見ることが難しいためですが、前提は同じ。つまり、家でお父さんやお母さんが監視している下で見て勉強することが必要です。

実はこれ、高校生も同じだそうです。

いつでも見れるということだと、力はつかない。

衛星放送にして、この時間、ここの校舎にこないと見れない、ぐらいにしないと、生徒は来ないし、また力もつかないそうです。

いつでもできる」は勉強にとっては便利なようで、そうではなく、「いつまでもやらない」に変わってしまいやすいのです。

「ここでしかできない」という多少の強制力は必要なのです。

その意味で映像授業は、使い方でその効果の差が出ます。特に中学受験の場合は、必要なテーマをしっかり決めて、やる時間も決めて、一気にやらせる必要がある。

それができれば、短時間でかなりの学習効果が出てくるでしょう。

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志望理由を子どもといっしょに考えよう

多くの学校で、願書の配布が始まっています。

各校で、書く様式、内容はいろいろですが、多くの学校にあるのが志望理由です。

どのくらい書くかは、いろいろですが、なぜその学校を志望したのか、文章にする必要があるとすれば、もう一度モチベーションを高めるチャンスでもあるのです。

ですから、なぜこの学校を志望するのか、お父さん、お母さんと子どもが一度話を整理するといいでしょう。

「なんで、そんな、めんどくさい」
と男の子なんかは、言うかもしれません。

ただ、面接があったりすると、これを聞かれるケースもあるわけで、願書と本人の言っていることが食い違ったりするのも、多少、問題があり。

しかし、一番大きいのは、やはり子どものモチベーションや家族の意志というものを再確認できる点だと思います。

なぜ、これだけがんばっているのか、といえば、この学校に入りたいわけで。

「やっぱ、ぼく、がんばるよ」
という気持ちになってくれれば、良い時間になるでしょう。

お母さんも文章にするのが、割と簡単になるのではないでしょうか?
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