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入試問題が難しい年の対処法

入試問題というのは、だいたい例年レベルをなるべく同じように作っていきます。中学入試はどの学校も独自入試ですから、学校のとりたい人材像を反映させてつくる。
例えば、レポートの多い学校は、「記述問題」を多用するし、大学受験で理系の実績を積みたいところは、理科の計算問題を頻出させる、など、それぞれ学校別の傾向が色濃く出てきます。

ところが、ときどき、間違って(つまり問題の作り手がレベルを勘違いして)難しい入試問題がでてくることがあります。

昨日のテスト演習クラスでは、それを想定して、問題をやってもらいました。

いつもより、難しい。分量が多くて絶対間に合わない。

実際に過去の平均をとっても、この回の成績は非常に悪い。だから難しいのです。ところが、それでもソコソコの点数をとれる子がいます。

どうするのか?

解きやすい問題から、解く。面倒な問題は省く。

入試というのは、満点をとる必要はない。合格点をとればいいのです。ということは本人がとれる点数を1点でも多くする、という作業が必要であり、難しいとか、量が多い、というときでもそれは同じ。

そのとき、あわてないで対処する訓練なので、最後に3つのポイントを説明しました。

(1)全体を見渡す。1番から解くのが当たり前ではない。解きやすい問題から、解く。だからどれが解きやすいのか考える。

(2)解答用紙を見れば、どの大問の問題数が多いかは一目瞭然。そこから攻めるのが効率がいい。

(3)面倒だ、と思ったらいったん回避する。そして、もっと短時間に出来る問題をさがして解く。

実際に、あ、これは5秒でできた。とかそういう問題はあるのです。作り手によっては50点の満点に小問を50題以上つくるところがある。どうやって配点するかは、さておき、それだけ問題を作れば、差はできます。

そしてここが大事なところですが、入試問題は
差がつけばいい
のです。

学校側とすれば、誰をとればいいのか、明確であればいいわけです。

だから、どういう問題が来ても、ある程度対処できるよう練習はしておく必要があるわけで、これも私がいう乱取り的学習のひとつなのです。

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