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個の対応

この時期、塾は個の対応をしていかなければなりません。

例えば、理科の知識を覚えているか、という問題について、確認テストをすれば、当然だれが覚えていないかということははっきりします。

しかし、はっきりしたからといって、それで問題が解決するわけではない。
とすれば、どうやって覚えればいいか、助言と指導が必要になります。

「どうやってもいいから、覚えろ」
では話にならない。だから、個の対応が必要なのです。

先の例でいえば、
1 繰り返し書く
2 お母さんに問題を読んでもらって、口頭で答えていく
3 赤い下敷きを使って、自分で答えを確認しながら覚えていく

など、方法はいくつかあります。

ただ、問題はなぜ覚えなければいけないか、という理由を本人が本当に理解していないと、これらの作業に対して熱心になれません。

最近の入試は僅差の勝負です。

合格ラインに本当に多くの子どもたちが並びます。そして入試は1点不足しても不合格、20点不足しても不合格なのです。

だから、1点でも多くとる工夫が必要で、その意味で知識の点数というのは、覚えていればとれる、ということで、自分の得点にしやすいのです。

「僕はスタートが下ですから、とにかく今は必死に覚えています」
と言った子がいました。いろいろな活動で細かいことを覚えられていない、という認識は、これまでの模擬試験で本人が十分理解している。だから、今、がんばらないといけない。そう思っている子はきちんと努力さえできれば、結果を残すことができるでしょう。

一人ひとりの現状を見極めながら、どう問題を解決するか、ここに塾の力が問われている時期といってもいいでしょう。

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