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多様性をどう担保するか

ここのところ、大学関係者から、よく「学生の多様性がなくなってきた」という話を聞きます。

これは実は首都圏の私立中高一貫校も同じ。

4年生ごろから進学塾に通い、似たような知的訓練を受けて、学校別対策を受講してくるわけだから、その背景は似ています。

で、そういう子どもたちがまた、同じ6年一貫校に通えば、やはり育った環境が似ていて、また教育環境も似てくる。塾や予備校も同じかもしれないから、受ける知的訓練がまた似たようなものになる。

最終の大学が危機感を持つのもよくわかります。

昔は早稲田と慶應でもずいぶん雰囲気が違っていたが、今はあまり違いを感じない。となると、生まれてくる研究やあるいは学問的な発想の多様性をどう担保すればいいのか、ということを考えざるを得なくなる。

ので、ここのところ推薦入試だったり、高校2年からのテストだったりが議論されているわけです。

これは中高一貫校も同じように考えた方が良いかもしれない。

確かに、傾向をころころ変えると、受験対策がしにくくなるが、一方で例えばPISA型の入試問題を半分ぐらい入れてみると特に対策を求めずに、発想のユニークな子を採れるかもしれません。

元より私立はお金がかかるので、ある一定の経済層を採ることになってしまうから、もう少しこちら側のアプローチも考えた方が良いかもしれません。

例えば特待生という制度を利用してもいいだろうし、奨学金制度が充実してもいいかもしれない。

実際にいろいろな子どもたちがいることで、子どもが子どもに影響を与える部分も小さくはないので、均質的になることは今後子どもたちのためにも避けていかなければいけないことかもしれません。

中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子
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