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できる子のノートをのぞいてごらん

きちんと問題を解く、式を書く、というのは問題を正確に解き上げるという意味では非常に大事なことです。

しかし、そのていねいさがなかなか身につかない。

お父さん、お母さん、塾の先生、注意されることはたくさんあるが、直らないというお子さんは少なくありません。

ただ、過去の経験でいうと、「できる子」のノートを見せると変わる子がいますね。

「できる子」になりたい、とどんな子でも思っている。できる子がどういう勉強をしているのか、少なくとも「ていねいに」といている子のノートは真似てもらうのが一番です。

ですから、塾の先生に頼んで、できる子のノートをみせてもらいましょう。

そういえば、「東大合格生のノートは必ず美しい」という本が出ていましたね。
あれもひとつの参考といえば、参考になるのでしょうか。


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2010年入試はやさしくなる?

昨日、ある週刊誌の取材を受けました。
いわく
「2010年中学入試はやさしくなると聞いたのですが?」

その理由を尋ねるとどうも、判然としない。小学校6年生の人口が減っているという話もありましたが、調べてみるとそうでもないし。

私は2010年の入試はそう変わらないと思っています。

確かに昨年リーマンショックがあって、景気の動向は悪いですが、今年の6年生はすでに5年生だったので、受験をとりやめるということにはあまりならないだろう。

ゆとりバブルとでもいいましょうか、ゆとり教育に対する不安からここのところ、中学受験は右肩上がりに難しくなっていましたが、ゆとりの転換から2年。公立高校と私立高校の大学受験の差はまだつまっていないものの、漠然と
「公立は避けたい」
という気持ちはうすらいできている面もあります。

ただ、それも今年の6年生は、4年生時の話なので、すでに中学受験に向けて走り始めている。だから、それも今のところ影響がない。

なので、今年はやはり入試としては依然厳しい状態だと思います。僅差の勝負になるでしょう。
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合不合1回目と2回目の違いをどう考えるか

合不合1回目と2回目の結果は、子どもの現状を読み取る上で非常に大事なデータでしょう。

(1)1回目から2回目に飛躍的に成績があがった

これはいずれにしても良いことであるが、上がった原因は

①テストになれた
②夏休みの成果が徐々に現れ始めている
③テストに対する構えができてきた。自分なりのテストの受け方が出来ている

ということで、①については、多少間引いて考える。つまり1回目が悪すぎたということでいいでしょう。③は自分がとるべき点数をとれるようになってきているという点でここをしっかり固めていくべきでしょう。

(2)1回目と2回目であまり変わらない。

点数や偏差値があまり変わらないとして、その内容を分析する必要があるでしょう。一回やった問題を、答えを見ずにやり直して、上がる点数のことを私は見込み点といっていますが、見込み点との差がまだまだ大きいといういう場合は、テストの構えができていない。自分がとるべき点数をとれていないという点で、この点を一番強化すべきでしょうね。

見込み点と素点があまり変わらないとすれば、今の点数が子どもの力を的確に表しているとみていい。だからむしろ受験校のラインナップがそれでいいのか、考えてみることは親のサイドでは必要なことでしょう。勉強としては、根本的に考え直す手がひとつあります。つまりどこを強くするのか、一転突破すべきところを決めて、そこに勉強を集中していくことが大事かもしれません。

(3)2回目が下がった

なぜ下がったのかを分析しましょう。

ミスが増えている、というのは混乱が続いているということです。勉強はしているが、ていねいさがない。あるいはテストの構えができていないということなので、修正は可能ですが、スランプになっている場合は気をつける必要があります。

つまり、精神的につらくなってきている、「落ちたらどうしよう」という迷いが問題に答える迷いにつながっている場合は、
「ミスを直しなさい」
では治らない。本人に自信をつけさせたり、ある意味ふっきらせる必要があります。

こういうときには、しっかり親と子がコミュニケーションをはかることが大事ですね。


いずれにしても合格可能性や偏差値に一喜一憂せず、何がおきているのかという現状分析と、今後どうすればいいのか、という対策を明確にしていきましょう。

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合格のための今後の2つの方向

昨日、テストクラスがあって、過去の合格者のデータと今の子どもたちの比較についてポイントを説明しました。

で、今後の勉強において合格のためには2つの方向があると思うのです。

(1)国語、理科、社会はあまり大きな差がつかない。が、1教科でも受験者平均より差が開くと、合格は難しい。

(2)算数を得点源としている子は合格しやすい。

つまり国語、理科、社会は全体の平均に対して、3教科合計でほとんどの子がマイナス20点の範囲までにはいるのです。(300点満点換算)

そうすると、これを受験者平均にもってこれれば、あとの対策はすべて算数でいいということになるのです。

国語、理科、社会のどれかががくんと下がるようであれば、それは何とかしないといけない。突出しなくていいから、少なくとも受験者平均のレベルにもってくる。

これが第一の課題です。

これがクリアされているのであれば、残りはとにかく算数。算数で手堅く、平均よりも10点ないし20点上にこれれば、まず合格するわけですね。

もう少し具体的に説明しましょう。

300点満点(算国100点 理社50点)、合格点200点前後の学校の場合。

多くの子どもたちの国語、理科、社会の平均が130点。
(国語60点 理科30点、社会30点)前後。多少のばらつきがあって、出来る子で150点前後です。

で、国語、理科、社会で150点とれるのであれば、算数は50点で合格。つまり、半分とれればいいということになる。

130点だとあと70点。算数が7割とれれば合格する。

つまりは国理社で150点とれる子でも算数は半分はとれないといけない。逆に国理社が平均であっても算数が70点とれれば合格してしまう。

だから、中学受験は算数ができる子が有利なのです。

では算数はどうすればいいのか?

難しい問題ができない、これはもう仕方がない。

だから、過去問などの入試問題を時間を決めてとき、自分がとれる問題はどれで、それを確実に解くにはどうするか、という練習をしていくことに尽きます。

その中で、あるテーマがどうしてもできない、ということがあるでしょう。

速さ、相似形、規則性、場合の数などがあると思います。

こういうテーマは元から難しい。だから、あまり複雑な問題ができなくても仕方がないが、標準的な問題はできないとまずいので、集中して勉強する必要があります。

よし、ここでこのテーマをしっかりやろう、という時間を作って、これまでのテキストを中心にしっかり復習してみてください。

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入試は一発勝負

入試は一発勝負です。

学校側には今までの塾の組み分けテストの点数も、模擬試験の合格可能性もありません。

つまり、その日1日のテストの成績だけで判断する。(テストだけの入試の場合ですが。)

だから、ある意味入試だけできればいいのです。

次に、子どもたちが受ける学校は5校か6校あるでしょう。

でも行く学校は一つ。だから一番行きたい学校に一つ合格すればいいのです。

で、今の受験準備を見ていると、いろいろなことをやってはいるが、

本当に行きたい学校に合格する準備はしているのか?

ということになると、はなはだ疑問を感じることが多い。

テストのデータは確かに受験校選びには必要でしょう。しかし、もう受けるぞ、と決まっているのであれば、模擬試験の合格可能性データよりも、その学校に合格するために何が必要なのか、というデータの方がよほど重要です。

たくさん試験を受けて、気持ちがマイナスになる子がいます。

合格可能性が低いデータ」ばかりを見せられれば、気持ちがなえるのは当たり前の話。

ただ、模擬試験を受けるだけでなく、子どもたちの気持ちを持ち上げていくことも忘れないでください。

とにかく、入試はその当日、できれば、それでいいのです
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模擬試験のテーマ

明日は、第2回の合不合テストですね。

今月もいくつか、大きなテストがあり、受験される方が多いでしょう。

今回のテーマは何ですか?お子さんの課題はいろいろですが、その課題を解決するために模擬試験はあるのですから、試験を受ける前に何を注意するのか、これだけはやってこようといったものを決めましょう。

例えば算数について
(1)計算をきちんと書いて、その場で検算する。
(2)答えを書くときに、もう一度何を求めるのか、確認する。
(3)条件に下線を引く。

など注意すべき点をお子さんと確認してください。あまりたくさんあってもできないが、例えば1つの科目について1つ、「これだけはやってこよう」というものを決めるといいと思います。

模擬試験では、合格可能性や偏差値が気になるところですが、改善していくところを明確にして、それを確認することも大事なプロセスです。

明日は何をテーマにしますか?
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成績の上がり方

勉強していると右肩上がりに成績は上がるもの、という認識がみなさんにはあるようです。



しかし、私の成績の上がり方のイメージはこんな感じです。



成績が上がるときは、その前に停滞期がある。例えば夏休みに一生懸命勉強した。で、9月に成績が上がると思っていた。しかし、上がらない。

これはそれだけのインプットがまだ整理できない。だからむしろ混乱することになる。そこで停滞するのです。9月に成績は上がらないというお話を繰り返ししているのは、そのためなのです。

で、そこをじっと我慢して練習していくと、だんだんこなれてくる。力がついてくる。そうするとあるタイミングでポーンと成績が上がるのです。

上がったらもう大丈夫?

いえいえ、また停滞期を迎える。そこをがまんして続ける。そうするとまたポーンと上がる。という流れですね。


ここががまんのしどころ。しかし親も子も疲れてしまう。だから私は、5年のうちから疲れないほうがいいと思っているわけで。

例えば5年生のうちにクラブや習い事をしていたら、
「まあ、仕方がないな、ここはがまんして続けよう」
という気になりますが、5年生からひっちゃきになってがんばっていると、もうこの辺で
「しんどい」
ということになるわけです。

でも間違いないく、がまんしていると突破口が出てきます。もちろん勉強を続けているという前提条件がありますが。

だから、子どもたちにこのグラフを見せてあげて、励ましてあげてください。
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あと100日の学習法

2月1日まで、今週の日曜であとちょうど100日。
いよいよ追い込みの時期に入ってきました。あと100日何をやればいいか、子どもたち、それぞれに課題があるでしょうが、今回は、あと100日の勉強法についてお話しましょう。

(1)知識
入試は1点足りなくても落ちます。だから得点をとるために、知識の勉強は不可欠です。理科の生物や地学、国語の漢字、歴史の年号。これまで覚えてきたことはたくさんありますが、一方で忘れてしまっている知識もまた多いもの。繰り返し、暗記のテキストを勉強することが必要です。意外な落とし穴もあります。例えば地図記号。近年になって追加されたものもあり、また学習したのが5年の最初ですから、あいまいになっている時期でしょう。こういうものをひとつひとつ、確実に覚えていきましょう。

(2)過去問
第一志望の過去問は最低2回やりましょう。1回目は研究として、2回目は実際に時間を計ってどれだけできるのか?社会を除いて10年分ぐらいはしっかりやりこんでいきましょう。特に国語は、志望校以外でも傾向が似ている学校について、少しずつ進めていくのも大事でしょう。

(3)授業や模擬試験の復習
せっかく授業を受けたり、模擬試験を受けているのだから、それをしっかり復習することは、学習効果をあげるのに必要なことです。出来なかった問題のなかで、これはできなくても仕方がない、というのは除外しましょう。本来出来てもいい問題を落としているのは、なぜ間違えたのか、なぜミスをしたのかを考えながら、復習します。そして、間違えないようにするための工夫を次の試験や授業で実践していくようにしてください。

(4)プラスイメージを持つ
勉強を通じて、
「あれもできていない」
「これもできていない」
と考えるのはやめましょう。

今日、これができるようになった。あれを覚えた。
解決した問題を数えるようにしていくのが大事です。土台、人間はマイナスに考える方が多い。特に子どもは、「落ちたらどうしよう」という不安を解決できない場合が多いもの。そこへマイナスイメージが入り込むと、勉強に対する姿勢も消極的になります。

今日の勉強で解決したことを、「まいにち目標ノート」に書き込んでいくと、イメージはプラスに切り替わります。

プラスのことだけを考えていけるように、話しかけてください。

(5)健康管理
インフルエンザが流行っています。うがい、手洗いはもちろんのこと、体調が悪いときは、治すのがどんな勉強よりも優先します。早めに治し、早めに勉強に復帰できるよう、健康管理はしっかりやっていきましょう。
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横道にそれる

先日NHKで灘の橋本先生の授業の様子が紹介されていました。
ごらんになりましたでしょうか。

名門校に名物教師あり

これは私が塾の仕事を始めたころ、良く聞かされた話です。単に受験勉強を教えるのではなく、学問に対する基礎を作る、ということが中等教育、高等教育の目的と考えれば、1冊の文庫本、しかも200ページのものを3年もかけて読むということに、象徴的なものを感じます。

話はどんどん横道にそれる。百人一首の話がでれば、みんなで百人一首をやり、十干十二支の話が出れば、昔の暦に話が及ぶ。

横道にそれることをいとわない。そして事の本質を追求していくことの楽しさを子どもたちに教えていく。

灘ですから、当然東大対策が話題になるのですが、中学3年生まではじっくりこうやって現代文を読み、古文は徒然草を同じようにじっくり読む。

高3で大学の入試問題を黙々と解くのですが、このころになると、自然子どもたちには読解力もつき、また「疑問」を解き明かすノウハウも身についているので、自ら考え、自ら学ぶことができるようになっている。

日比谷を抜いた、というのは小手先の問題ではなく、本当の学力とは何かを考えた結果といえるでしょう。

振り返って中学受験の場合でいえば、ことの根幹はあまり変わらない。

(1)まず基礎
漢字を覚え、文章を読み、計算をする。その力が十分でなければ小手先の対策はあまり意味がない。

(2)興味を持つ
歴史を学ぶ、生物を学ぶ。これはどうなっているのだろうか?と疑問に思い、それを解決する。

(3)解き上げる喜びを経験する
算数の問題でも、じっくり考え、それを解き上げていく。

決して量を追わない。心に余裕を持って、勉強の楽しさを実感する、ということが子どもの勉強に対する気持ちをより積極的にすることになるでしょう。

「今の中学受験指導法は、じっくり勉強する余裕が一切ない分、結局中学に入ってやりなおすことになるのです。」

と昔、ある名物先生が言われたことを思い出しました。

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社会は差が開かない?

これはある社会の先生に伺った話。

「ある程度、子どもたちの力が拮抗しやすいのは社会です。というのも、やはり社会は知識で点数がとれるので、覚えてくると、差がつきにくいですね。」

なるほど。しかし、それはある程度覚えていての話。

このある程度覚えるというランクは合不合でいえば偏差値55程度と考えられるそうです。逆に考えれば、覚えれば55には達するということなので、まずはここを目標に知識を覚えるということに集中するのが、この時期の社会の対策でしょう。

社会の出題範囲を100とすると、出題の7割はこのうちの30に限定されます。逆に言えば、この30を覚えれば70点はとれるということになる。

その30は四谷大塚でいえば四科のまとめ、日能研でいえばメモリーチェックということになるでしょう。

だから、まずこれをしっかり覚えるということに尽きる。逆にこれを達成しない限り、偏差値55には届かない。

「でも、覚えられない」
という子もいるでしょう。

ただ、繰り返している時間が、どれだけあるか?ということになると、あまり時間が確保されていないケースが見られます。過去問もあるし、勉強は社会だけではない。ただ、ここが弱点になっているのであれば、それは早急に解決する必要がある。

先の社会の先生の言を借りれば、ここに到達しない限り、
「社会は差をつけられる」
側にたってしまう。

これは戦い方としては、あまりよくない。差が開かないのなら、少なくも差がつけられる方にいてはまずいのです。

ただ、社会は最近、やや傾向が変わりつつあります。これについてはまた後日お話しましょう。

今は、とにかく

覚える! 繰り返す!


が大事です。
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