東海道は面白い。
会社の所用で近畿から東京へ行く。
新幹線の車窓から大きな河川を眺める楽しみ。
ついこの前まで国を分け、人を分け、動植物まで分けてきた川。
木曽三川の最初、揖斐川を渡る。
三河安城、矢作川。
埋め立てのせいか川土は細かな砂のようだ。
過去の栄達たちの努力、普請などのお陰で今の繁栄がある。
新幹線は速い。
速すぎる。
現在地を知るにはGoogle MAPが便利だ。
駿河と遠江を分けた大河、大井川。
広重の浮世絵でも当時の難所だったことがよくわかる。
巨きく、美しい。
ちなみに遠江(とおとうみ)は浜名湖のことで近江は琵琶湖だ。
京の都に近いのが近江で遠いのが遠江。
ここでも上りと下りが逆さになる。
さて、いよいよ富士川を渡る。
渡ればそこに絶景が。
シンプルで美しい。
拝みたくなる光景だ。
少し前なら武蔵国への都落ちだが、今は真逆の上京となる。
用事が済んでは近畿へ戻る都落ち。
辺りは真っ暗で川がどこかもわからないが
広重の鮮やかな川のブルーを思い起こして安らかに酒を飲む。
今夜も幸せなり。