孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

稀有な夫婦

2022-01-07 11:33:21 | 生後8ヶ月から

兄たちにひとあし遅れて、3日に登場した娘一家。

 

気になっていた婿さん実家での(6日間の)ようすを聞くと、

「楽しかったよ。アレっもう帰る日か、さびしいなって思ったよ」と娘。

そばで婿さんがいつものようにニコニコしています。

 

この調子では、向こうでもマイペースでのんきに過ごしていたんだろう。(くわしいことはこわくて聞けない。)

お姑さんは、内心「トホホ」と思いながら、あきらめの境地でポンコツ嫁を甘やかしていたんだろう。(すみません!)

そして婿さんは、「もっとちゃんとしてくれよー」などとも思わず、機嫌良くしていたんだろう。

 

稀有な夫婦だなあと思いました。

 

さて肝心の赤ちゃんです。

これがもう、うれしいおどろきというか...。(続きます)


「明日行って一泊するよ」

2022-01-04 15:26:09 | 生後8ヶ月から

次男のかんちがい発言が腹立たしくて、ついつい脱線してしまいました。

主テーマ(「孫娘は小耳症」)にもどります。

 

元旦の大宴会は、メンタルがとてもつらかったです。

孫たち(11歳男児、5歳女児ふたご、4歳女児、2歳女児)のキラキラぶりがまぶしすぎました。

どんな可愛らしい場面でも、「ああ娘の赤ちゃんには、こういう順調な成長はのぞめないんだなあ」という悲しさがこみあげてきます。

以前は笑って聞いていた息子たちの親バカ発言も、いまは苦しい気持ちで聞きます。

 

沈む気持ちでむかえた翌2日。

娘からラインが来ました。 「明日から一泊で泊まりに行くよ」と。

えっほんと?

たしか娘たちは今日帰宅するはず。(5泊6日の婿さん実家滞在から飛行機で。)

その翌日にすぐうちに来るって、ハードスケジュールすぎない?

 

でも娘母子に関しては、会わずにクヨクヨするより直接会った方がうんと楽になることは経験からわかっています。

それに、婿さんの実家でのようすなども聞きたいし。

もちろん赤ちゃんにも会いたいし。

楽しみになってきました。

 

 

 

 

 


井上陽水「人生が二度あれば」

2022-01-04 14:50:52 | 生後8ヶ月から

いまから40年以上まえのこと。

新婚まもないある日、テレビ(ラジオだったかも)からたまたま流れてきた歌に耳をうばわれました。

 

65歳の父親と64歳の母親を、息子が愛情といたわりを込めて歌います。

定年退職後の父親と、子育てが終わった母親。

人生のさかりを過ぎて寂しい毎日をおくっているふたりを見て、息子は声をかぎりにサビ部分を歌い上げます。

『人生が二度あれば、この人生が二度あれば、おお、おお』と。

 

号泣してしまったわたしです。

そばにいた夫も泣きました。

それぞれの親のことを思い、いとしくて切なくてやるせなくて。

(どちらの親もまだ50歳そこそこだったのに。)

 

井上陽水の「人生が二度あれば」なのだと、あとから知ったこの曲。

つい最近、数十年ぶりに聞く機会がありました。

 

聞きながら、失笑につぐ失笑でした。

たいへんな勘違いソングなのです。

定年退職したからさびしい?

子育てが終わったからさびしい?

ばーか言ってんじゃないわよ。

 

若いひとの高齢者観ってほーんとにステレオタイプなのね。

井上陽水自身が、いま、苦笑しながら自分ツッコミをしているはずです。

「オレって、なーんもわかってなかったんだな」と。

(かれがこの歌を作ったときは20代、いまは70代です。)

 


正月大宴会

2022-01-04 14:26:22 | 生後8ヶ月から

「両親ふたりだけの年越しは寂しかろう」と大晦日に次男が泊まりに来て、さて一夜明けた元旦です。

 

長男一家4人と次男一家5人が勢ぞろい。

わたしたち夫婦とわたしの母(95歳)を加えて、総勢12人の大宴会。

(もし娘一家が参加していたら15人。)

 

この大宴会をプロデュースするのはわたしです。

食べ物飲み物を手配して、

子どもたちが退屈しないように、新しいおもちゃを少し買い足して、

当日は手早く席順を決めて、

孫たちをまんべんなく可愛がり、

認知症気味の母をそれとなくサポートし。

 

もうもう...。一日が終わるとへとへとです。

この正月宴会を、わたしは「子や孫への大サービス」というふうに長年とらえてきました。

「面倒くさいし疲れるけど、実家としての義務だから仕方ない」と。

でもでもひょっとして、息子やその嫁さんたちは「寂しい両親への大サービス」などと考えているのかも...!

(まだ続きます)

 

 

 


なめんなよ

2022-01-02 20:54:43 | 生後8ヶ月から

大晦日に、次男が(ひとりで)泊まりに来ました。

これは毎年の恒例で、次男一家は大晦日にはそれぞれの実家に泊まります。(子どもたちは母親といっしょ。)

「なんで?」「幼稚すぎるよね」と、大いに首をかしげていたわたしと夫ですが、今回初めて謎がとけました。

 

酒に酔った次男がポロリともらしたのです、「両親がふたりきりで大晦日を過ごすのは寂しいだろうから」と。

な、な、なんですと?! 耳を疑ったわたしです。

 

数秒後、目からウロコが落ちました。

そうか、そういうことだったのか。

息子たちが、日ごろからいやにひんぱんに実家を訪れるのは「両親の寂しさを和らげるため」だったのか。

どちらの息子も、平均して月に1回は家族連れでやってきます。(ちょっと来過ぎじゃない? と思うこともたびたび。)

 

なめんなよ。

「年寄りは寂しい」なんて決めつけんなよ。

ぜーんぜん寂しくなんかないから。

 

いまは娘母子のサポートに夢中で、寂しさの入り込む余地なんてないし、

そのまえだって、「(仕事をリタイアした年寄りだから)生きがいがなくて寂しい」なんて、考えたこともなかった。

日々の生活はいつだってメリハリがあって、生きている充実感があった。

いま味わっている苦悩にしたって、ぽやんとした生ぬるい寂しさとはまったくの別ものです。

(次記事へ)