(前記事からつづきます)
わたしの「子育て考察」を娘に話して聞かせたあと、さらに具体的に、、、。
「わからんちんの2歳児にイライラするのはあったりまえ」
「それって、母親失格でも何でもないからね」
「イライラして感情的になったときは、いつまでもクヨクヨしないですぐ気分を変えること」
「子どもだって、ヒステリックに叱られるだけでイヤなのに、そのあとママがずっとドヨーンとしてたらたまらないよ」
いろいろ話しているうちに、娘の表情も明るくなってきました。
そのとき娘からの質問。
「でもさ、お母さんはマメに対して全然イライラしないよね」
ああそこかー。
そうよね、なるほどねー。
娘よ、あのね、
母親と祖母とは立ち位置が違うのよ。
そう言えば、40年まえのわたしも、そこのところで大いに凹んでいたっけ。
同居していた夫の母(姑)は、幼い孫たちを完全受容するやさしいおばあちゃん。
昼寝の寝かしつけに失敗してプリっとしているわたしから「どれどれ」と子どもを受け取り、おんぶして何十分でも近所を散歩していたっけ。
わたしは、おばあちゃんの背中で安心して眠る子どもを見て、「負けた、、、」と思っていたっけ。
「若いときのおふくろはあんな感じじゃなかった、こわい母親だった、よく叩かれた」
と夫が話すのを聞いて、当時のわたしは「???」と首をひねっていました。
そのへんのことが、今ならわかります。
母親と祖母では、子どもとの距離感がちがうのです。
いっしょに過ごす時間もちがいます。
離れていられる時間がたくさんあって、その分、気持ちに余裕があります。
余裕から生まれる「受容」なのです。
、、、などなど、たくさんたくさん娘に話して聞かせました。
娘が元気になってホッとしました。