孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

こども病院受診(2)すべてがサクサク進む

2021-09-30 13:17:50 | 生後5ヶ月から

きのうの受診にあたって、

<補聴器および聴覚訓練について具体的な話が聞きたい>

というのが、わたしの切実な願いでした。

「でも、いきなり今日の初診で聞けるかな。今日はあいさつ程度で終わるんじゃないかな」という危惧もありました。

 

と、こ、ろ、が。

**県こども病院おそるべし。

初診なのに、じつにたくさんのことがサクサクと進んで、うれしい驚きとなりました。

 

まず、2種類の聴覚検査が行われました。

①目が覚めている状態で器具を使わずに行う。

②眠らせてヘッドフォン装着の上で行う。(大学病院で行ったABR検査?)

 

結果は、①「両耳で60~70デシベル」、②「右耳60~70デシベル、左耳90デシベル以上」。

大学病院での初回検査では両耳とも90~100という感じだったので、これはうれしい!

①の検査技師は、この月齢の赤ちゃんならこの程度の聞こえでもフツーですよ、などとも言ってくれました!

 

そして補聴器も聴覚訓練も、こちらがアレコレ訊かなくとも、ていねいな詳しい説明があってありがたかったです。

とにかく、医師も看護師も親切でフレンドリー。

病院としてのシステムもきちんとしていて気持ちが良かったです。

 

そしてそして何よりも、孫娘は全聾や最重度難聴ではなく、補聴器で聞こえが改善するとわかったのです!!

眠り薬でぐっすり眠った赤ちゃんを囲んで、おとな4人、ニッコリの笑顔を交わし合ったことでした。

昼食もとらずに朝から3時過ぎまで...。みな疲労困憊していたけれども。

 


こども病院受診(1)もー何やってんの?

2021-09-30 13:17:50 | 生後5ヶ月から

孫娘はきのう、**県こども病院耳鼻科を受診しました。

実家近くの大学病院(娘が出産したところ)耳鼻科からの紹介状をたずさえて。

その大学病院での生後1ヶ月半聴覚検査では、「両耳ともかなり重度の難聴」という感じでした。

その約1ヶ月後の生後2ヶ月半で受けた検査では、もう少しだけ良い結果が出ました。

 

それから約2ヶ月半ぶりの耳鼻科受診。

今後いろいろお世話になるはずの病院です。(補聴器や聴覚訓練などで。)

どんな感じの病院だろう、どんな医師たちがいるんだろう。

数日まえから、期待と不安でそわそわワクワク。

 

9時半の予約なので、夫とふたり、9時には病院に着いていました。

ところが、娘一家が到着したのは9時半。もー何やってんの?

耳鼻科に行く前に「計測」をします。

ここで裸にしたときに赤ちゃんが盛大におしっこして、下にあったベビー服がびしょびしょ。

「着替えを持ってきてない、どーしよー」と娘。(もー何やってんの?)

 

そんな「愚かな」母親のために貸しベビー服があって助かりました。 ⇒ つづきます。


パラ水泳の鈴木孝幸選手

2021-09-22 09:07:13 | 生後4ヶ月から

先日のパラ水泳で、たくさんのメダルを獲得した鈴木孝幸選手。

程度の差はあっても四肢すべてに障害(欠損)のある方で、尾崎紀世彦ばりの彫りのふかいイケメンさんでした。

 

さて、最近ネットで、この方の生い立ちに関する記事を読みました。

鈴木選手が誕生したとき、両親はあまりの障害の重さに仰天し、育児放棄して逃げ出してしまったそうです。

祖母が代わって赤ちゃんを育て、水泳をすすめたり、大学に進学させたり(早稲田大学)、英国留学させたり、大切に守りはぐくんできたそうです。

 

この記事を読んで、勇気りんりんになったわたしです。

あんなに重い障害の赤ちゃんを、あんなに立派に育て上げたおばあちゃん。

わたしだって、わたしだって、祖母としてできる限りのことをして難聴の孫娘を支える。

あらためて決意を固めたことでした。

 

孫娘の誕生以来、世の中のいろいろなひとに連帯や共感を感じるようになりました。


長男一家に嫉妬

2021-09-20 13:53:35 | 生後4ヶ月から

きのう、長男の家に招ばれました。

下の子の2歳誕生日を祝うとのことで、プレゼントを持って行きました。

 

いつものことですが、家の中は明るくひろびろと片づけられて、とても居心地が良い。

嫁さんは気さくでフレンドリーなひとがらで、おしゃべりが楽しい。

ふたりの幼児は、おしゃまで元気いっぱい。

 

しあわせを絵に描いたような家族のたたずまいを見て、胸がチクチクと痛むわたしです。

 

娘のところと比べずにはいられないのです。

雑然と散らかった室内。

もし姑さんが訪ねてきても、ろくにもてなしもできないであろう、グズで口下手な娘。

そして、そして、赤ちゃんは聴覚に障害がある...。

 

息子がしあわせな家庭生活を送っていることは、もちろん親としてうれしい。

でもそのよろこびの中に、最近では、一抹の嫉妬が紛れ込むのです。

何だか悲しい気持ちで帰ってきました...。

 

 

 


泣いてしまった

2021-09-14 17:18:58 | 生後4ヶ月から

週3回の娘宅訪問は、いまもつづいています。

最近ではすっかりルーティーン化して、あまり苦にはなりません。(行きは夫、帰りはわたしが運転して、ずっとノリノリで音楽を聴きます。)

着いたら赤ちゃんと精力的に遊び、ベビーカーで外に連れ出したりもします。

 

でも、アラ古希のわたしにとって、この日常が正直なところ「いっぱいいっぱい」なのであって、そこにプラスアルファが加わるとたちまちコップの水があふれます。

 

近くのサ高住(サービス付き高齢者住宅)に住む94歳の母が体調を崩し、今日は近くの病院に連れて行くことに。

娘のところに行かない日(火木土日)は貴重な休養日なのに、と恨めしい。

 

大混雑で、全部で3時間以上かかりました。

その間、認知症気味の母は文句の連続。

「なぜ病院に来ているのか、私はどこも悪くないのに。いつまで待つのか。これに何の意味があるのか」などなどと。

 

イライラしたし、途中からは返事をしないで無視。

ようやくすべて終わって会計もすんで、すぐ近くの薬局でクスリをもらうことに。

プリプリと先に立ってドアを入っていくと、うしろでドーンと音がしました。

ふりかえると、母が平らにのびています。

入り口の段差につまづいて転んでしまったのです。

 

90代の老人が平らにのびているすがたは衝撃的です。

薬局のスタッフもかけよって助け起こしてくれたけれど、わたしはあまりのショックで泣いてしまいました。

「これって、これって、too much だよぉ...」と。

 

さいわい骨折など重大なケガはなかったし、母はケロリとしていたし、わたしもすぐに落ちつきました。

午後は、駅ちかくのお気に入り喫茶店(星乃珈琲)で、まったりと過ごしました。

「どうどう。あんまりテンパッテはだめよ。あんたがつぶれたらどうしようもないんだからね」と自分に言い聞かせながら。