(前記事からつづきます)
娘のコロナが順調に快復し、もう自宅に引き上げるというとき、
「マメちゃんおうちに帰るよ、パパが待ってるよ、うれしいね」とママやジイジが口々に言います。
でも、マメは浮かない顔です。
わたしのひざに乗ってきて、そっと「バアバのおうち、、、(がいい)」と顔を押しつけてきます。
わたしの胸に不安が広がります。
マメを可愛がりすぎてしまったかもね。
たっぷりすぎるほどのスキンシップ。
明るい声かけとほがらかな笑顔。
マメにとって、この1週間はどんなに心地よいものだったろう。
ここから、自宅でのママとの日常に戻っていくマメ。
コミュニケーション能力が低くスキンシップも下手な娘は、マメにとってきっと物足りない母親だろう。
寂しさのなかで「バアバのおうち」を恋しく思い出すだろう。
ああ、そんなマメがふびん。
そしてまたいっぽう、娘は娘で、「ママよりバアバが好き」というマメの態度に傷つくだろうし。
どうすれば良かったの?
マメを可愛がる度合いを、娘レベルまで下げるべきだったの?
そんなこと、そんなこと、できないよー。
揺れる思いで、ふたりを家まで送ります。
後部座席で、何となくよそよそしいママとマメ。
娘の家に着くと、婿さんがニコニコと出迎えてくれます。
ほぼ1週間ぶりにパパと会うマメは、緊張しているのか、わたしにへばりついて離れません。
パパが何度も声をかけると、少しずつ笑顔が出てきます。
やがてわたしの抱っこから下におり、ちょっとだけもじもじして、、、。
数秒後にはパパのひざにおさまっていました。
そう、このパパは最強のパパなのでした。
マメの好きの度合いは
パパ > バアバ > ママ
なのです。
パパのひざに抱かれた瞬間から、「バアバのおうちが恋しい」というションボリ感が消えて、大きな笑顔がこぼれます。
それに伴って、ママの表情もイキイキしてきます。
「家族で〜す」というオーラが3人を取り囲みます。
なるほど!!
この家族のカナメはやっぱりパパなのね。
パパがいれば、ママもマメも大安心なのね。
良かった、、、。
さて、明日から1週間ぶりに仕事に出るという婿さんに、
「職場の同僚にお菓子とか配ったほうがいい」とアドバイスしました。
すると「いや、そんな必要はないと思う」と婿さん。
「絶対必要だってば」
「そうでしょうか」
納得しない婿さんにさらに言い募ろうとすると、
「早く家族水入らずになりたいからもう帰って」と娘。
トホホ、、、。あんまりな言われようじゃないの。
脱力しながら引き上げてきたわたしと夫です。
ところで、何日も仕事を休めばまわりにしわ寄せが行ってるにきまってる。
お詫びとお礼に、お菓子くらい持ってくのが常識よね。
みなさんどう思います?