孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

パラ水泳の鈴木孝幸選手

2021-09-22 09:07:13 | 生後4ヶ月から

先日のパラ水泳で、たくさんのメダルを獲得した鈴木孝幸選手。

程度の差はあっても四肢すべてに障害(欠損)のある方で、尾崎紀世彦ばりの彫りのふかいイケメンさんでした。

 

さて、最近ネットで、この方の生い立ちに関する記事を読みました。

鈴木選手が誕生したとき、両親はあまりの障害の重さに仰天し、育児放棄して逃げ出してしまったそうです。

祖母が代わって赤ちゃんを育て、水泳をすすめたり、大学に進学させたり(早稲田大学)、英国留学させたり、大切に守りはぐくんできたそうです。

 

この記事を読んで、勇気りんりんになったわたしです。

あんなに重い障害の赤ちゃんを、あんなに立派に育て上げたおばあちゃん。

わたしだって、わたしだって、祖母としてできる限りのことをして難聴の孫娘を支える。

あらためて決意を固めたことでした。

 

孫娘の誕生以来、世の中のいろいろなひとに連帯や共感を感じるようになりました。


長男一家に嫉妬

2021-09-20 13:53:35 | 生後4ヶ月から

きのう、長男の家に招ばれました。

下の子の2歳誕生日を祝うとのことで、プレゼントを持って行きました。

 

いつものことですが、家の中は明るくひろびろと片づけられて、とても居心地が良い。

嫁さんは気さくでフレンドリーなひとがらで、おしゃべりが楽しい。

ふたりの幼児は、おしゃまで元気いっぱい。

 

しあわせを絵に描いたような家族のたたずまいを見て、胸がチクチクと痛むわたしです。

 

娘のところと比べずにはいられないのです。

雑然と散らかった室内。

もし姑さんが訪ねてきても、ろくにもてなしもできないであろう、グズで口下手な娘。

そして、そして、赤ちゃんは聴覚に障害がある...。

 

息子がしあわせな家庭生活を送っていることは、もちろん親としてうれしい。

でもそのよろこびの中に、最近では、一抹の嫉妬が紛れ込むのです。

何だか悲しい気持ちで帰ってきました...。

 

 

 


泣いてしまった

2021-09-14 17:18:58 | 生後4ヶ月から

週3回の娘宅訪問は、いまもつづいています。

最近ではすっかりルーティーン化して、あまり苦にはなりません。(行きは夫、帰りはわたしが運転して、ずっとノリノリで音楽を聴きます。)

着いたら赤ちゃんと精力的に遊び、ベビーカーで外に連れ出したりもします。

 

でも、アラ古希のわたしにとって、この日常が正直なところ「いっぱいいっぱい」なのであって、そこにプラスアルファが加わるとたちまちコップの水があふれます。

 

近くのサ高住(サービス付き高齢者住宅)に住む94歳の母が体調を崩し、今日は近くの病院に連れて行くことに。

娘のところに行かない日(火木土日)は貴重な休養日なのに、と恨めしい。

 

大混雑で、全部で3時間以上かかりました。

その間、認知症気味の母は文句の連続。

「なぜ病院に来ているのか、私はどこも悪くないのに。いつまで待つのか。これに何の意味があるのか」などなどと。

 

イライラしたし、途中からは返事をしないで無視。

ようやくすべて終わって会計もすんで、すぐ近くの薬局でクスリをもらうことに。

プリプリと先に立ってドアを入っていくと、うしろでドーンと音がしました。

ふりかえると、母が平らにのびています。

入り口の段差につまづいて転んでしまったのです。

 

90代の老人が平らにのびているすがたは衝撃的です。

薬局のスタッフもかけよって助け起こしてくれたけれど、わたしはあまりのショックで泣いてしまいました。

「これって、これって、too much だよぉ...」と。

 

さいわい骨折など重大なケガはなかったし、母はケロリとしていたし、わたしもすぐに落ちつきました。

午後は、駅ちかくのお気に入り喫茶店(星乃珈琲)で、まったりと過ごしました。

「どうどう。あんまりテンパッテはだめよ。あんたがつぶれたらどうしようもないんだからね」と自分に言い聞かせながら。

 

 


いつも全力投球

2021-09-03 20:36:45 | 生後4ヶ月から

「マタニティブルーかわからないけど、このごろ何だか寂しくて涙が出る」と娘がうったえてきたのが、先週の水曜日。

里帰りをうながしたところ、今週月曜から木曜(きのう)まで泊まりに来ました。

たった3泊4日の滞在。

「もっとゆっくりしていけばいいのに」という言葉とうらはらに、「ああ助かった」とホッとする思いもありました。

 

娘をゆっくり休ませるため、夜中の赤ちゃんの世話をわたしが一手に引き受けることにしたのです。(完全ミルクです。)

赤ちゃんはよく寝るし、夜中の授乳も1回あるかないかで、それほどたいへんではない...、

はずなのですが、じっさいには、となりの赤ちゃんの様子が気になってよく寝られない。

ふだんから不眠傾向のいま、これはこたえました。メチャクチャこたえました。

 

3夜の平均睡眠時間は4~5時間。

朝からもうフラフラなのですが、昼間も、赤ちゃんと遊んだり抱っこしたり沐浴したり散歩に連れ出したり。

いっぽう娘は、タテの物をヨコにもしないお姫さま状態で、のんびりテレビを見ています。

 

娘を守るためには、いつでも全力投球のわたし。

寄る年波もかえりみずやりすぎてしまうし、娘は娘で「母親が全力で自分を守る」ことを当然ととらえています。

「お母さんは疲れを知らないスーパーマン」とでも思っているようです。

 

こんな感じのことをいつまで続けていかれるのか。

あと10年はいけるかな?

少しずつ全力投球の度合いを減らしていかないと、とつぜん「お母さんはもう年寄りだからアンタを守れない」という現実をつきつけられる娘がかわいそう。

わかっているけど、娘のこととなると、ついつい過剰対応してしまうのよね。

これって一種の依存症かもしれない...。


スポイトで吸い取る

2021-08-26 11:48:59 | 生後4ヶ月から

「このつらい気持ちを月曜日にお母さんに話したかったけど、お父さんがひとりで来たからガッカリした」と娘。

オーオーかわいそうにと髪をなでるわたし。

 

さあ、娘のこの落ちこみを何とかしてケアしなくては。

思いついた方法は以下3点です。

 

1)しばらく実家で過ごすように誘う

とりあえず、来週月曜から3~4日を提案すると、「ウン」とうれしそう。

 

2)児童館(子育て支援センター)的な居場所を見つける

「それなら、市からもらっているパンフレットがある」と言うので見ると、良さそうなところが見つかりました。

家から近くて週に2~3回参加できそう。さっそく電話すると、「いつでも来てください」とフレンドリーな対応。

娘もけっこう乗り気。(極度の口下手で人間関係能力も最低だけれど、人間嫌いではないので。)

 

3)「今から近所のスタバでお茶しよう」と誘う

猛暑でぎらつく太陽のした、赤ちゃんをベビーカーに乗せてお出かけ。

徒歩5分の大きなスーパーの一画にあるスタバ。

スーパーでアレコレ買い物をしてから、スタバでくつろぎのひととき。

スーパーでもスタバでもたくさんのひとに「赤ちゃん可愛い!」とほめられて、ようやく娘の顔にも明るい笑顔が。

 

ふーやれやれ。

帰るころには大分元気になってきた娘。

いつもいつもこうやって、娘のつらさをスポイトで吸い取ってきたなあと思い返します。

これがもうわたしの「習い性」になってしまっているのです。