孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

口がすべって

2021-08-17 21:39:03 | 生後3ヶ月から

先日、近所に住む知人と立ち話のとき、「他県にいる娘の育児サポートのため、週3回通っている」と、ついウッカリ口がすべってしまいました。

「エっ!?」とおどろく知人。

「しまった!」と口を押さえるわたし。

 

35歳にもなる娘が子どもを産んだからといって、親が週3で通うなんて(他県に1時間半かけて)、ちょっと常規を逸している。

そういう感覚はわたしにもわかります。

「親離れ子離れのできない異常な母娘」とドン引きされてしまうことも。

 

「いやいや、多いときは週3回だけど、週⒉のときも週1のときもあるのよ」と、何とかごまかしました。

ヤバイヤバイ。うちの常識は世間の非常識だから、気をつけて発言しないと。

 

でもさ、その知人は知らないものね、

うちの娘が、どんなにグズでのろまでトロいかってことを。

そんな娘が、障害のある赤ちゃんを育てているってことを。

 

ひとにどんなにドン引きされようと笑われようと、わたしのスタンスは揺るぎません。

今は、ほんとうにほんとうに手厚く娘をサポートしなくては。

 


珠玉のようなひととき

2021-08-13 20:35:51 | 生後3ヶ月から

娘の婿さんが夏休みで、この一週間は娘を訪問しなくて大丈夫。(ああラッキー!)

かわりに、娘一家がきのうから泊まりにきています。

相変わらずおだやかで優しい婿さん。気持ちがほっこりします。

 

日ごろの育児疲れをねぎらいたくて「赤ちゃんを見ててあげるよ」と言うと、ふたりでうれしそうに出かけて行きました。

「久しぶりに手をつないで歩けるね」と娘。

そばでニコニコ顔の婿さん。

 

娘たちが出かけているあいだ、わたしと夫で赤ちゃんをベビーカー散歩に連れていきました。

家のまわりを30分ほど歩いて、帰りがけにはスヤスヤと眠ってしまう赤ちゃん。

楽しそうな娘夫婦と愛くるしい赤ちゃんを見て、胸にしあわせ感がわき起こってきました。

「なんかさあ...、こんな心安らぐ日がくるとは思わなかったね」と夫と言い合ったことでした。

 

生まれて数日後に耳の障害がわかったときの、あの耐えがたい苦痛。

その後も、大波小波のかたちでダラダラとつづいた(いまもつづいている)苦しさ。

そんななか、ふっと訪れた束の間の「晴れやかさ」。

きのうの珠玉のようなひとときを、この先ずっと忘れずにいよう。

 

 


苦手なことも我が子のためなら

2021-08-10 22:01:48 | 生後3ヶ月から

夢中で読んだブログの、若いお母さん。

この方は、赤ちゃんのたくさんの障害に、ひとつひとつ全力で向き合って対処していきます。

そのなかで、小耳症から来る難聴についても、3つの医療機関にかかるなど、積極的にとりくみます。

「早く早く補聴器を手に入れて、この子に音を届けなくては」と、ジリジリ焦りまくるようすにビックリ。

 

7月始めに紹介状をもらっているのに、まだ急がなくてもいいような気がしてのんびり構えていたわたしたちです。

先週、娘に「補聴器は少しでも早いほうがいいみたい。(県立こども病院への)予約を急ごう」と伝えました。

すると、「うん、今すぐ電話してみる」と娘。

「おやまあ」と、うれしいおどろきを感じました。

 

だいたい娘は何をするのもノロくてトロい。

「予約を急ごう」と伝えても、「うん...」と生返事が返ってくるだけかも。

面倒だから、いっそわたしが予約電話をしてしまおうか。

(口下手な娘は、親のまえで大事な電話をすることをいやがるし。)

 

ところが、先週の娘は迷うことなくその場で電話して、

①口下手のうえに ②滑舌が悪い、という二重苦(?)を乗り越え、必要なことをきちんと伝えて予約を取ったのです。

「あのお、もう一度確認ですが、もっと早くはならないんですね?」と、最後にダメ出し確認もして。

(予約日は2ヶ月近く先の9月下旬と言われたようです。)

 

ノロくてトロくて口下手な娘も、我が子のためなら苦手意識を克服できるんだなあと安心したことでした。

 

 

 

 


このひとに続け!

2021-08-09 20:05:02 | 生後3ヶ月から

ごぶさたしています。

 

この間ずっと、あるブログを夢中で読みふけっていました。

『沢山の障害を持って生まれてきた我が子』というタイトルのブログです。

 

10日ほどまえ、定期的におそってくる「落ち込み気分の波」で溺れそうになっていました。

ほかのひとはどうやってここを乗り越えている?と、小耳症ブログを読んでみたくなりました。

(以前、2~3のブログにざっと目を通したことはあります。)

 

検索結果のトップあたりに登場していて、まっ先に目に留まったのが、上記ブログです。

フムフムと作者プロフィールに目を通してビックリ仰天!

 

この方の赤ちゃんは、小耳症のほかにいろいろな障害をもって生まれてきました。

うれし楽しの妊娠7ヶ月で「胎児に重い障害が...」と宣告され、苦悩のうちに出産を迎えます。

予想を上まわる障害に打ちのめされながら、気丈に赤ちゃんを育てるお母さん。

夫はたいへんなパワハラ男だし、実家の母親はいまいち頼れない。

この子を守るのは私しかいない...。

 

こんな怒濤の日々を、すべてリアルタイムで発信しているブログです。

もうもう、息をするのも忘れて夢中で読みふけり、3日ほどで全記事を読了しました。

何て勇敢で強靱なお母さんだろう!

「落ち込み気分の波」で意気地なく溺れかけていたわたしは大発奮。

このお母さんにつづけ!と、勇気りんりんになりました。

 


自分の家と家族がいちばん

2021-07-29 21:10:27 | 生後3ヶ月から

明日金曜日、娘がこちらに用事ができたので、きのう娘を訪問したとき、娘と赤ちゃんを車で連れて帰りました。

後部座席の娘が、となりのチャイルドシートの赤ちゃんに、何やらしきりに話しかけています。

「ママはねぇ、**ちゃんが大好きだよ」

「どうしてかって言うと、すごく可愛いからだよ」

「**ちゃんのそばにいると、すっごくしあわせなんだよ」

などと、他愛もないことをぺちゃくちゃと。

また、顔に陽が当たらないよう手でかげを作るなど、まめまめしく世話をやいています。

 

このようすを見て安心したわたしです。

いつもの訪問時には、赤ちゃんの世話をわたしたち両親にまかせて、何となくだるそうにしている娘。

やはり耳の障害のことでへこたれているのかなあ、赤ちゃんへの愛情もうすれてしまったのかなあ、と。

どうも、そんなことはないようです。

 

また、こんな発言にも安心しました。

「3日も家を離れるのはいやだなあ」と娘。

「えっ、たまに実家に帰れてうれしいんじゃないの?もっと泊まったらいいのに」とわたし。

「ううん。自分の家で自分の家族と暮らすのがいちばんいい」

へぇ。極端に過保護に育てた娘なのに、ちゃんと親離れができているのね。エライエライ。