大学進学考2

2007-02-03 12:03:46 | 私見アウフヘーベン
昨日の「大学進学考」に追加です。

希望する者のほとんどが進学できる4年制大学・・・という状況
結果として、さらに上の大学院卒の肩書きがライトアップされる・・・短絡的だけど、人のプライドや虚栄心は、そのように作用しそうです。

ですが、国全体という鳥瞰的な観点では、技能、資格を取得する目的のみの専門学校を中学卒業生にもあってしかりで、それを社会が受け入れることが必要です。

例えば、福祉介護の現場において、種々の資格保持者と、大学卒だけの経歴の二者で、長所短所の比較をすれば・・・・という議論です。

調理師、栄養士もそうです。
理・美容師も、貿易実務も通関士も・・・もっとあるでしょう。

逆に、教師や医師、弁護士などは大学卒が必須でしょうが、試験勉強ばかりで世間知らずの人ばかりになりそう・・・という問題も出てくるかもしれません。

例えば、人の生活、経済活動などに無知識で歴史や国語を教えていても、確かに試験合格のテクニック教育になるのも自然です。
生活するための知恵や知識・情報を知らないで英語や数学を教えても、目的が分かりません。

教員資格を得た人に、他の資格を推奨する制度もあっていいかもしれません。
「宅建」はこの社会で生活するための契約、騙されないための知恵に関する様々なことを学べます。
「FP技能士」は、生活そのものの知恵をくれます。
社会生活と教師という専門資格が連携しなくて、その教科の知識の使い方が分かろうはずがありません。

話を元に戻しますが、
「あの専門学校での資格者ならば即戦力だ」というような受入れ社会ですね
「大卒新入社員に資格を取らせるには時間と費用がかかるので、学歴不問で資格を取得していることを条件に採用した方がよい」という採用が当たり前という社会ですね。


高校の延長のような一般教養科目と深くない専門課程をマニュアル答案で単位取得して、残りの2年は就活に費やされる実態の大学・・・の反省もしなければならないはずで、
本当に深い専門知識技能の取得には、相当な難易度のハードルであるべきで、入学の門戸は運営上の問題からも広くてもいいでしょうが、卒業の門は狭くなるはず。

その他、観点の異なる問題が山のようにありそうですが、
書ききれないのでここまで・・・



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