自動車運転の心理

2007-01-20 14:30:28 | 自動車保険
今日までに「自動車保険」のカテゴリーでは、交通事故の責任割合(過失割合)などの理解が、高齢者等の自動車運転に必要であろうという考えで書いてきました。

同時に、高齢者ばかりではなく、車を運転する人の様々な心理に影響する理解であることも。

考えてみるに・・自動車運転の必要性はいろいろで、運転者の動機や嗜好のようなものも一つであることはない。
運転適性検査は、自動車運転教習所などで実施されていることは承知していますが、テストの結果に基づいて何か特別な改善処置がなされることを聞いたことがないので、心理学的な処置のプロセスが、途中で中止されたまま運転教習を終えていることになります。結果の悪かった人に、「注意しましょう」だけで終わるからです。

交通事故における当事者の責任割合は、教習所で明確にされることはありません。
経済的にも社会的にも影響が大きい交通事故であるにもかかわらずである。
そして、その「影響の度合い」は、間違いなく事故の状況、つまり双方の責任割合にあるのに、理解が普及していないことは、教育プログラムの単純ミスとも。

乱暴な運転、危険な運転、カッコイイ、スピードマニア・・・事故現場で責任のなすりつけあいの喧嘩や示談交渉のトラブルなど・・・
そういう性格の人がいる・・・人の性格として、それらの性向の心理があって、抑制しようがない・・・などという議論ではなく、運転者の責任割合の理解があれば、客観事実の比較だけで、少なくとも声の大きさ比べでのトラブルは無駄なことになるかもしれません。

人の社会性として重要なことは、「謝罪」という行為です。
運転者双方に責任割合が特定されるとき、3割の謝罪と7割の謝罪・・ということにはならない。被害の状況にもよるからです。責任割合が高い運転者側に死亡・障害があるときは・・・など

昨日書きました「著しい過失」「重過失」がないかぎり、
喧嘩両成敗じゃないけど、事故ったことは双方に責任ということで、お互いに謝るか慰謝の気持ちで接するルールが運転教習所の教本にあるといいかもしれない。
(ないしは、責任割合の判定までは、謝罪は責任割合の判定の証拠となりえないなどのコンセンサス・・かな)

こうした「事故現場での謝罪」論議は、自動車運転においては大変重要かもしれません。
被害者が、過度な被害者意識から・・・威迫、恫喝、脅迫、暴行などの、新たな犯罪を生む可能性が想定できるからです。


まぁ・・・一理あるかも、なんて思う人もいるかもしれないと、うぬぼれて書きましたが・・・
心理学などの考察が、実生活でもっと応用できて、交通事故の社会学のようなもので普及・・・


最新の画像もっと見る