季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

日本語って・・・

2015-10-09 06:27:08 | 思い出
澄み渡った空を見ていると、ふと思いだすことがあります。

 10数年前、私は短歌を習っていました。
元高校の国語の先生をなさっていた穏やかな男性の先生でした。

 ある時、私はこんな短歌を作り先生に提出しました。

      孫と飛ばす紙飛行機は風に乗り
             秋の中空をゆるやかに行く


 すると、先生は「おぉ、面白い歌を作って来たなぁ。この短歌で、ちょっと遊ぼうか」とおっしゃいました。
 
 皆に向かって先生は問いかけられます。
「孫と飛ばす。。。この歌の場合、孫と作者の位置関係は?」
私たちは応えます「二人ともこちら側から向こうにに向かっています」

「じゃあ、孫が飛ばす。。。にしたらどうや?」と先生
「向こうにいる孫がどちらかに向かって紙飛行機を飛ばしているのを、作者はこちら側から
見ています」と皆が応え・・・

「孫に飛ばす。。。にしてみると?」と先生
「作者はこちら側で、向こうにいる孫に紙飛行機を飛ばしています」と応えました。

 「どうや! 日本語って、たった一文字変えるだけで、こんなに意味が変わり、
短歌の中で人間が動くんやで。
 こんなすごい言葉って、世界中どこにもない。
こんな凄い日本語って言葉を、私たちは生まれと時から与えられている、皆の共有財産や。
心して有難く使わなあかんで。」

 私はこの先生にいろんな楽しい、美しい日本語をたくさん教わりました。
月に一度の短歌教室が一番の楽しみでしたが、
習い始めて3年足らずで先生は癌のために亡くなられました。

 折に触れ先生から教わった言葉が、笑顔と共に甦ってきます。

 
 さて、このシートをご存知ですか?
   
 絵手紙をされている方は、数年前からブログ上で流行っていましたので^^知っておられると思います。
 子どもの頃、画用紙にいろんな色をクレパスで塗り、上から黒で塗りつぶし、
その上から、細い棒などで絵を描いていく。。。こんな遊びをしませんでしたか?
 いつの頃からか、大人向け?子ども向け?に、100均でこのシートが売られています。

 これがまた楽しく、やり始めると大人げないのですが、次々と・・・(^^ゞ
   

 だから。。。というわけでもないのですが、筆と墨での絵手紙が全く描けていません。

 ついでに、字手紙もどき^^
 スパッタリングと友のケシゴム印の助けを借り・・・