季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

ご無沙汰しました

2017-11-12 09:08:59 | 日記
 今から30余年前ことです。
当時母が60歳で、ある病院に入院していました。

 二男の幼稚園の送り迎えの時期で、
私は幼稚園に送って行き、その足で電車に乗り病院へ・・・
洗濯物を届け、身の回りの世話をして、幼稚園のお迎えの時間を見計らい病院を出て
電車に乗り、自転車で幼稚園で二男を迎えてそのまま、両親の家に行きます。
 当時、父はまだ現役で勤めていましたので、
留守の家で、掃除洗濯、そして夕食の準備するのが日課になっていました。

 文字通り、目の回るような忙しい日々だったのでしょうね。
きっと、私が病室で(忙しい)と言う言葉を何度も発したのでしょうか~

 母と同室だった80歳前後と思われる方が、
「奥さん!何回も忙しい!忙しい!って言うてはるけど、
忙しいという字は、りっしんべんに亡ぶと書く。
つまり、心を亡ぼすと言うことやろ~
自分で、心を亡ぼしてると宣伝しているようなもんや。
恥かしい事やで」と言われました。
 赤の他人さんから、こんなことを言われ、
私は、顔から火が出るような恥ずかしい想いをしました。

 あれから30数年。。。
10月末に、母は老衰のため94歳で永眠しました。
 (その節には、コメント、メール、ライン、お手紙等々 ありがとうございました)

 自分自身が歳を重ねますたびに、
(動ける間に、元気なうちに母を見送らなければ)の・・・想いが強くなるばかりでした。

 寂しい反面、元気なうちに母を送られたという安堵感で子どもとしての最後の責任を果たせた気がして居ります。

 そして今、
文字通り(忙しい)のです。
でも、その言葉が口をついて出ようとすると、30数年前のあの病室で言われた言葉が思い出され言葉を呑んでしまいます。

 若かった私に、お説教をしてくださった、もう顔さえも思出せなあの方に感謝の気持ちでいっぱいです。


 10月にいただいた絵手紙です。
 
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   ありがとうございました。