季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

不器用やなぁ~

2018-01-28 17:46:53 | 思い出
 父は定年後も、75歳まで製図にかかわる仕事をしていました。
そのの職業柄でしょうか?
几帳面この上なし。
町の掲示板を見ても「右がコンマ1(0.1)さがっとるなぁ」と気になる様子。

 趣味の日曜大工も、製材所まで行き、木を選んで購入し、設計図を書き作るありさま。
台所のテーブル椅子、私の勉強机・・・
今、思い出してもとってもお洒落なものを作っていました。
何度か大工さんが「できたものを見せて。」と来られたことも・・・
 そうそう弟が生まれる時に作ったベビーダンスは、母の荷物を処分する一昨年までの60余年間ゆるむことなく、きつくなることもなく引き出しが使える現役でした。

 こんな父でしたから、おおざっぱで、不器用な私のすること、なすことが信じられなかったのでしょう。

 おまさん(お前さん) 父は私の事をこう呼んでいました。
「おまさんの描く絵は、なんでそんなに下手なんや」
「どなしたら、そんな不細工なもんを作れるんや」 等々

 こういわれ続けて育ってきた私ですから、
小学校の図画工作は逃げ出したいくらい苦手でした。

 そんな父が人生で一度だけ私の絵を褒めてくれたことがありました。
亡くなる2年ほど前、今から10年ほど前の事です。
 私の描いた絵手紙を見て、
「おまさんが、はがきに絵を描いたんか。よう描けとるなぁ~美味しそうな苺や」と。
「まぁ、おじいちゃんに褒められるやなんて・・・」と私も応えながら、
心の中で苦笑い。。。
 だって、苺でなくミニトマトを描いたのですもの(笑)

 こんな父でしたが、あの頃にしては珍しく、次々に絵本の読み聞かせをしてくれたり、
自分の好きな(堀文子)(武井武雄)の画集などを買い与えてくれていました。

 父の期待を大いに裏切った子どもだったわけですね。

 今 こうしてブログに絵手紙をアップしているのを知ると
「よぉ、そんな厚かましいことをして~」とあきれているやもしれません。

 今月のパステルアートです
 

 イマイチうまく描けませんでしたが、何もアップするものがなく・・・(゜_゜>)