クライストチャーチ − ラカイア
カンタベリー平野
クライストチャーチを出発したのは朝10時くらいだろう。
うまい朝飯を食い、のんびりお茶などしていたらすっかり遅くなってしまったのだが、急ぐ旅でもないのでこれでいいのだ。
兄弟の家は快適なので、なかなか去りがたかった。
さて。
仕事に追われてこの半年は全く運動をしなかったけど、走り出しは順調のようだ。クライストチャーチ郊外を軽快に走り抜ける。
荷物満載フル装備の自転車は流石に重たくてフラフラする。フロントキャリア(前部荷台)はまだ真新しく過積載でもないはずだけど、振動でゆらゆらしている。もしかしたら旅の途中でどこかが断裂するかもしれないと思う。
お昼前に「団さん出る」という村に着く。
「ダンサンデル」、変換が変。
誰が団さんやねん?
僕のお気に入り。
「ダンサンデル ストア」
このティールーム(いま風に言えばカフェ)のサンドイッチは美味い。
そして、いつも繁盛している。
クライストチャーチを旅立ったチャリダーは昼前にここを通るはず、という、程良い場所にある。
クラシックで清潔な建物も素敵だ。ここはイートインも出来るけれど、向かいは公園になっているし、清潔な公衆トイレもあるから、天気が良ければピクニック気分で外がいいだろう。
お店は若い女性が2人と、キッチンに男性が1人。団さんらしき人はいなかった。(ひつこい?)
僕の英語はかなり怪しいはずだけど案外と通じるもので、激励などしてもらった。
素直に嬉しい。
きょうは、サーモンのサンドイッチにした。
でかいサーモンの切り身が入っている。
食べ応えあり、うまい!
9ドル50セントはお値打ちだ。
さてさて。
ダンサンデルを出てまもなく、困ったことになってきた。
太腿が強烈に痛くなってきたのだ。
筋肉痛のヒデブなやつで、太腿が破裂するかと思った。とうとう耐えがたい激痛レベルに達して僕は所構わず何度も絶叫した。
なんなんだ?
ぎゃー!
ケンシロウに秘孔を突かれたか?と思う崩壊系だ。(北斗のなんちゃら)
お約束どおり、お尻も痛くなってきたけど、太腿痛はそれを遥かに超える。初めてのことだ。しかも、いきなりレッドゾーンだ。
そのうち耐えられなくなって自転車を投げ出して道路脇の草むらに突っ伏した。倒れ込んでしばらく痛みに喘ぎ、それから、少し落ち着いてからは必死にマッサージした。
茫然としていたら、すぐ脇を貨物列車が轟音と共に走り去っていった。倒れ込んだ草むらは国道と鉄道に挟まれていたのだ。
うーむ。
これが、年齢。加齢というヤツか?
参ったな。
いままでのようにはいかなくなったということか。
腿を揉みながら、なんだか口惜しかった。
口惜しかったが、鍛え直してクリアにしてやろうではないか諸君!みたいな根拠のない自信みたいなものも湧いてきたから、なんやかやで、うまく付き合おうと思う。
そこからは5キロ毎に腿を揉みながら進んだ。
スピードがガクンと落ちたが仕方あるまい。
ところで。
この先には難関がある。
難関といっても峠とかではなく、橋なのだが、
この橋が、やたら長い。
ラカイア河はサザンアルプスに源を発する。雪や溶けた氷河の水を集めて南太平洋に注ぐ大河である。
北海道でいえば、十勝川や歴舟川が印象に近いかと思う。
川幅は広い。広すぎる。
そのラカイア・ブリッジという橋は、全長1.75キロある。なんでもニュージーランドで一番長い橋らしい。
歩道?そんなものはない。
道路は、時速100k制限。つまり日本ならば高速道路だ。
橋なので道幅は狭くて、路側帯もない。
ここを走り切らなければならない。
うーむ。腿、耐えられるか?
橋のたもとで入念に腿を揉んだ。
途中で力尽きるわけにはいかないのだ。
時速100kとはいかなくとも、全速力で走り抜けるしかない。
頑張れ俺!頑張れ腿!
ラカイア河キター!
1.75km全力疾走をあなたも体験しよう!
走り切ったところにホリデーパーク(キャンプ場)がある。ラカイア河南岸だ。
僕のお気に入りのひとつ、ラカイア リバー ホリデーパーク(現在はファミリーパークという名称)、ここにはナイスなバンガロー(キッチン付きキャビン/食器あり/寝具なし寝袋持参)があって、3000円くらいで泊まれる。そして、チャリダーには何かと親切にしてくれる。
きょうはさらに30キロ先のアッシュバートンに行こうと思ったけど、やはりココにしよう。
古傷のケア。痛いお尻。初めて激痛が走った両太腿のケアをしよう。
なんだかワヤだな。
しかも。
明日は、雨になるかもしれないという。
カンタベリー平野
クライストチャーチを出発したのは朝10時くらいだろう。
うまい朝飯を食い、のんびりお茶などしていたらすっかり遅くなってしまったのだが、急ぐ旅でもないのでこれでいいのだ。
兄弟の家は快適なので、なかなか去りがたかった。
さて。
仕事に追われてこの半年は全く運動をしなかったけど、走り出しは順調のようだ。クライストチャーチ郊外を軽快に走り抜ける。
荷物満載フル装備の自転車は流石に重たくてフラフラする。フロントキャリア(前部荷台)はまだ真新しく過積載でもないはずだけど、振動でゆらゆらしている。もしかしたら旅の途中でどこかが断裂するかもしれないと思う。
お昼前に「団さん出る」という村に着く。
「ダンサンデル」、変換が変。
誰が団さんやねん?
僕のお気に入り。
「ダンサンデル ストア」
このティールーム(いま風に言えばカフェ)のサンドイッチは美味い。
そして、いつも繁盛している。
クライストチャーチを旅立ったチャリダーは昼前にここを通るはず、という、程良い場所にある。
クラシックで清潔な建物も素敵だ。ここはイートインも出来るけれど、向かいは公園になっているし、清潔な公衆トイレもあるから、天気が良ければピクニック気分で外がいいだろう。
お店は若い女性が2人と、キッチンに男性が1人。団さんらしき人はいなかった。(ひつこい?)
僕の英語はかなり怪しいはずだけど案外と通じるもので、激励などしてもらった。
素直に嬉しい。
きょうは、サーモンのサンドイッチにした。
でかいサーモンの切り身が入っている。
食べ応えあり、うまい!
9ドル50セントはお値打ちだ。
さてさて。
ダンサンデルを出てまもなく、困ったことになってきた。
太腿が強烈に痛くなってきたのだ。
筋肉痛のヒデブなやつで、太腿が破裂するかと思った。とうとう耐えがたい激痛レベルに達して僕は所構わず何度も絶叫した。
なんなんだ?
ぎゃー!
ケンシロウに秘孔を突かれたか?と思う崩壊系だ。(北斗のなんちゃら)
お約束どおり、お尻も痛くなってきたけど、太腿痛はそれを遥かに超える。初めてのことだ。しかも、いきなりレッドゾーンだ。
そのうち耐えられなくなって自転車を投げ出して道路脇の草むらに突っ伏した。倒れ込んでしばらく痛みに喘ぎ、それから、少し落ち着いてからは必死にマッサージした。
茫然としていたら、すぐ脇を貨物列車が轟音と共に走り去っていった。倒れ込んだ草むらは国道と鉄道に挟まれていたのだ。
うーむ。
これが、年齢。加齢というヤツか?
参ったな。
いままでのようにはいかなくなったということか。
腿を揉みながら、なんだか口惜しかった。
口惜しかったが、鍛え直してクリアにしてやろうではないか諸君!みたいな根拠のない自信みたいなものも湧いてきたから、なんやかやで、うまく付き合おうと思う。
そこからは5キロ毎に腿を揉みながら進んだ。
スピードがガクンと落ちたが仕方あるまい。
ところで。
この先には難関がある。
難関といっても峠とかではなく、橋なのだが、
この橋が、やたら長い。
ラカイア河はサザンアルプスに源を発する。雪や溶けた氷河の水を集めて南太平洋に注ぐ大河である。
北海道でいえば、十勝川や歴舟川が印象に近いかと思う。
川幅は広い。広すぎる。
そのラカイア・ブリッジという橋は、全長1.75キロある。なんでもニュージーランドで一番長い橋らしい。
歩道?そんなものはない。
道路は、時速100k制限。つまり日本ならば高速道路だ。
橋なので道幅は狭くて、路側帯もない。
ここを走り切らなければならない。
うーむ。腿、耐えられるか?
橋のたもとで入念に腿を揉んだ。
途中で力尽きるわけにはいかないのだ。
時速100kとはいかなくとも、全速力で走り抜けるしかない。
頑張れ俺!頑張れ腿!
ラカイア河キター!
1.75km全力疾走をあなたも体験しよう!
走り切ったところにホリデーパーク(キャンプ場)がある。ラカイア河南岸だ。
僕のお気に入りのひとつ、ラカイア リバー ホリデーパーク(現在はファミリーパークという名称)、ここにはナイスなバンガロー(キッチン付きキャビン/食器あり/寝具なし寝袋持参)があって、3000円くらいで泊まれる。そして、チャリダーには何かと親切にしてくれる。
きょうはさらに30キロ先のアッシュバートンに行こうと思ったけど、やはりココにしよう。
古傷のケア。痛いお尻。初めて激痛が走った両太腿のケアをしよう。
なんだかワヤだな。
しかも。
明日は、雨になるかもしれないという。