ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

旅は風まかせ。

2018年08月21日 | 自転車の旅 海外
「旅は風まかせ」
とは良く言ったもので、
風に乗り、風に吹かれてフラフラするのは気持ちの良いもの。

しかし、
風に逆らう旅にはロクなことがありません。

僕たち自転車旅人、
通称「チャリダー」は、
特にそのあたり身に染みています。

今年もお盆が終わり、秋の気配が漂う季節となりました。
まもなくオフシーズン、さらに秋が深まり、北西の季節風が吹くようになればレンタサイクル店の営業は終わります。

冬支度が整い次第、またしばらく自転車旅に出ようと思っていたのですが、
旅先の現地の気象など情報を集める過程でいま問題に直面しています。


ウインドローズと言います。
日本では「風配図」とも呼ばれる、風向きを示す図。
過去数十年のデータの統計から季節ごと時間ごとの傾向が見て取れるので重宝します。

どうも、風に逆らうルート取りになりそう?

チャリダーが大陸を旅する場合、西なら西、東なら東といったん方向が定まれば二週間、三週間、1カ月、2カ月、それ以上、毎日ひたすらその先にある地平線だけを目指してペダルを漕ぎ続けることになります。
それがもし毎日、向かい風だったら!

それは、旅の失敗。おそらくは途中断念を意味します。
チャリダーは風には逆らえません。根性や精神論など無意味です。お天道様には誰も逆らえないのですから。

アウトドアではお天道様は絶対の存在。もし逆らえば最悪、死をもって成敗されるでしょう。

うーむ…

どうしたものか…

窓の外は雨。
明日も午前中は雨が続くといいますから、じっくりと地図とにらめっこをしようと思っています。

雨かあ…

明日はレンタサイクルの営業は無理っぽいです。
やっぱりお天道様には逆らえませんね。