クライストチャーチの家では、
兄弟がビールづくりに精を出していた。
兄弟は凝り性なのだ。
麦の煮汁を濾す作業のあと、
煮汁に酵母を混ぜる。
ふらりとやってきた板前しょうへいちゃんも、日本から留学に来ている兄弟の姪も、みんなで参加する。
働かざる者、飲むべからず。なのだ。
タンクの中には23リットルのビール原液。
だいたい大瓶30本になるそうだ。
なかなか重たい。
これからタンクの中で一次発酵が始まる。
この家の特等席で2週間どんと構えている。
板前しょうへいちゃんも嬉しそうだ。
発酵が活発になると、ボコボコ音もまた元気になる。
酵母が呼吸している。というか、興奮しているようだ。
以前、山葡萄でワインを仕込んだときと同じだと思った。
瓶詰め後さらに2、3週間、瓶の中で二時発酵させると炭酸のようなシュワシュワ感が醸し出され飲めるようになるそうだ。
こうして飲むビールは、まさに生きていると感じる。
本物の、生ビールなのだ。
兄弟がビールづくりに精を出していた。
兄弟は凝り性なのだ。
麦の煮汁を濾す作業のあと、
煮汁に酵母を混ぜる。
ふらりとやってきた板前しょうへいちゃんも、日本から留学に来ている兄弟の姪も、みんなで参加する。
働かざる者、飲むべからず。なのだ。
タンクの中には23リットルのビール原液。
だいたい大瓶30本になるそうだ。
なかなか重たい。
これからタンクの中で一次発酵が始まる。
この家の特等席で2週間どんと構えている。
板前しょうへいちゃんも嬉しそうだ。
発酵が活発になると、ボコボコ音もまた元気になる。
酵母が呼吸している。というか、興奮しているようだ。
以前、山葡萄でワインを仕込んだときと同じだと思った。
瓶詰め後さらに2、3週間、瓶の中で二時発酵させると炭酸のようなシュワシュワ感が醸し出され飲めるようになるそうだ。
こうして飲むビールは、まさに生きていると感じる。
本物の、生ビールなのだ。