南島の南端まで行った俺は、
いくつかの峠を越えて、
山を下り、
またカンタベリー平野まで戻ってきた。
いつの間にか南緯44度を回復していた。
天候も穏やかになった。
ティマル滞在。
前日は雨天走行だった。
この日は休息日にして、
レインウェアを干したり、洗濯したり、
濡れたものを片っ端から干した。
全部干したらやることが無くなったので散歩に出かける。
ティマル散歩。
しばらく歩くと、海辺に出た。
しばらく歩くと、海辺に出た。
日本の幕末に相当する時代に建てられた灯台が浜辺を見守っていた。
たまらんな、この感じ。
『ここだ!』
『ここだ!』
という場所には大抵ベンチがあるニュージーランド。
俺が、ニュージーランドがたまらなく好きな理由のひとつ。
この感じ、わかってもらえるだろうか?
たまらん。
ティマルの港を遠望する。
ティマルの港を遠望する。
大戦中、日本海軍はティマル港を攻略する作戦を立案した確かな痕跡がある。
この沖には、しきりに日本の潜水艦が出没していたという。
ここから上陸するつもりだったのだろう。
当時のもの。
実行されなくて、本当に良かった。
もし作戦が実行されていたら、今ここにいられなかったかもしれない。
公園では少年たちが草野球に夢中。
こちらは、中学生くらいのお兄ちゃんたち。
あ、草野球じゃなくて、草クリケット。
こちらは高校生くらいのお兄ちゃんたち。
グランドの隅では同級生くらいの女の子が数人、見守っていた。
GO!女の子たち!
それでいい。
それがいい。
この中に俺の娘がいたとしても、
パパは君を静かに見守るつもりだ。
散歩帰りにはパックンで買い物。
旅も後半。
そろそろ古傷に違和感を覚え出したので、
湿布薬のかわりになるものを物色中。
うーむ、ワカランヌ。
うーむ、英語、ワカランヌ。
❗️❗️
苦労して、ゲット。
勝利した気分。
もちろん、肉を買うことも忘れない。
たまらんぬ。
このあと、アシュバートンを経て、
クライストチャーチに至る。
クライストチャーチの家で2晩泊まったら、
また出発だ。
おや?俺?
お腹の肉?
4WDのタイヤくらいだったのが、
いつの間にか、
普通乗用車くらいになっているぞ!
やべえ。
痩せちゃったなー。
俺は静かに高笑い。
だから肉を食ってもカロリーゼロ。