ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ホビット終盤のサントラについて三たび

2013年04月30日 | 指輪物語&トールキン
しつこいようですがホビット終盤のサントラについての話です。その1はこちら その2はこちら
ホビット終盤のサントラその他、使い回しでは?と疑われた部分について、DVDでじっくり確認してみたんですが、どうもほぼ新しく録音し直しているような気がしました。不自然に切れている部分がないんですよね。
最近の技術ならもちろん音楽が不自然でないようにつなぐことも可能だとは思うのですが、逆に今まで不自然にサントラが切れてることがあったので・・・。ホビットでもプロローグで少しあったし、TTTではエントのアイゼンガルド攻撃の場面でありましたね。あれは多分音楽入った後に編集したからではないかと思いますが。
特に、いくつか、元のサントラよりも短縮されている部分があったのですが、どうも編集ではなくて新しく録音されてるな・・・と思われる箇所がありました。

まず、ガンダルフと奥方の会話の場面の一行の離散ですが、少し短縮バージョンなんですが、編集ではなく続いて演奏されているようでした。ということは改めてこの場面のために録音し直しているということですよね。
もう一つ、鷲たちに連れられて脱出する場面で、TTTのエントがアイゼンガルドを攻撃している場面の音楽が流れるのですが、これもよく聴いてみたら、TTTのサントラとはちょっと違いました。終わり方が違うんですよね。これも新たに録音しているようです。
そして、見張り岩の場面でも、RotKの戴冠式の場面のサントラの少し前がおそらく既出ではない音楽でした。(もしかしたらどこかで出てきたかもしれませんが多分・・・)そこから戴冠式のサントラまで切れ目なく続いてますから、新しく録音したと考えていいのではないかと。
ラストのドワーフのテーマも、袋小路屋敷で使われたのと同じアレンジではありますが、順番を変えているし、これも切れ目はないので新しく録音はしているのかなと。
そう考えると、他の使いまわしかと思われたところも全て、アレンジは同じものの新しく録音されていると考えて良い気がしてきました。よくよく聞き比べてみるとオリジナルと違うかもしれません。(そこまで聞き比べてはいないのですが(汗))
全くオリジナルと同じと思われるところは判別できませんが・・・TTTでもワーグ襲撃の場面で一箇所FotRのサントラを使いまわしていたそうですが、特に違和感はなかったですし。(これは編集で間に合わなかったので後から入れたそうです)
・・・と思ってちょっとその場面聴いてみたら、切れ目は全然わかりませんでした・・・(汗)なので、スムーズに音楽続いているからって録音し直しているとは限らないかも・・・(汗)

前の記事にも書きましたが、サントラ録音最終日が編集終了と同日だったようですから、最後の最後まで粘ってサントラも録音されたのかもしれません。
ただ、時間がなかったので新しく音楽を作る時間はなかったので、以前と同じ音楽を使ったのか・・・いや、少しは違う曲も作っているので、全く作る時間がなかったわけではない気もしますが・・・
今回のホビットのサントラでは、LotRのサントラとかなりリンクしているので、その流れで既出のサントラを使ったのかもしれませんね。
ただ、ラストのドワーフのテーマなんかもあまりにも前と同じですし、やはり時間がなかったから既出のサントラを使った部分もあるのではないかなと思いますが・・・
編集の都合ではなく、PJの意向で変わった可能性もあるかもしれないですね・・・

真相は・・・明らかになるかなあ。既出のサントラを使った解釈については書かれる時が来ると思いますが、「時間がなかったので既出のサントラを使いました」なんてことは言わないんじゃないかな(汗)
まあ、あれでもいいかなあとは思いますが、CDに収録されてるサントラの方が正直カッコ良かったので(汗)あのままだったらどんなサントラになっていたかなあとも思います。
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ホビット終盤のサントラについて再び

2013年04月23日 | 指輪物語&トールキン
DVDも出てぼちぼちホビットのサントラもまた聴いているのですが、終盤のサントラについて、また少し書いておきたいと思います。
まず、件のナズグルのテーマですが、コーラスの歌詞がFotRとは違うのではないかと教えていただきました。
言われてみれば、確かに違う気が。ここは明らかに録音し直しているし、このシーンのためにわざわざナズグルのテーマが選ばれたと思って良さそうです。
何でナズグルのテーマなのかというのはだいたい分かると思います。人間の王たちが指輪に囚われたように、私怨に囚われたトーリンの狂気の行為だったことを表しているのではないかと。別にドワーフの指輪は持ってないと思うな…

あと、LotRや、ホビットでも既出のサントラが使われている件ですが…
前の記事では書かなかったのですが、ゴラム初登場の場面とそれに続くビルボが指輪を拾う場面が、それぞれTTTのゴラムがフロドとサムを襲う場面、FotRのプロローグでデアゴルの手が指輪を拾う場面と同じです。これは、対比としていいと思います。聴いていて、使い回しだ、と感じるよりも、「おおっ同じだ」と思いましたから。もしかして録音し直している可能性もありますし。パッと聴いた限りでは同じに聞こえますが。
もう一つ、ビルボがゴラムに哀れみを感じる場面が、トロルの洞窟の前のガンダルフとビルボの会話の場面と同じなのも、感動するので良いと思います。
ただ、ここは明らかに前の場面のサントラの使い回しなんですよね・・・。
ほかにも既出のサントラを再録音ではなくそのまま使ってると思われるのが、ガンダルフとガラドリエルの会話の場面のFotR「一行の離散」ですね。ここは前の記事でも書きましたが、ちょっと大袈裟な演出になっている気がして私はあまり好きではありません。

これらの場面は、意図的に既出のサントラを使っているのはわかるのですが、録音し直しではなくそのまま使われているのが気になります。LotRではそういう使い方はまずなかったからです・・・
前半のサントラでも、同じフレーズをさり気なく入れ込んだり、アレンジを変えたり・・・という形で出てきているので、そのまま使っているとなんだか手抜きな気がしてしまうという・・・

そして、また終盤の話です。
ナズグルのテーマも出てきた、アゾグ率いるワーグたちに襲われる場面は、CDに収録されているサントラの他、新たに録音されたというかCDに入っていない新しい音楽ももちろん入っているのですが、前半のサントラを使いまわしているところもあります。プロローグのスマウグに襲われた以降のあたりの音楽なのですが。
鷲たちが助けに来る辺りは、TTTのエントがアイゼンガルドを攻撃する場面のサントラの使い回しに思えましたが、ここはもしかしたら新録かも・・・(確認してから書けという感じですね(汗))
こういう風にさり気なく使い回しの音楽が入るというのもLotRではほとんどなかったので、やっぱり時間なかったのかなあと思ってしまいますね。

そしてラストの見張り岩の上での場面。トーリンが気がつくまでの場面は、TTTの、フロドがオスギリアスまで連れて行かれる途中の場面、そして木の鬚が変わり果てた森を見るまでのサントラです。
トーリンがビルボをハグする場面がRotKの戴冠式の場面のサントラなのは割と皆さん気がついていると思いますが。その直前はもしかしたら新録かもしれませんがどこかで聞いた気がするな・・・
そして、ビルボの台詞から後はTTTラストのフロドとサムの会話のあたりのサントラです。
その後のドワーフのテーマは、実は前半の袋小路屋敷の場面で流れたサントラを編集したものと思われます。順番変えたりしてますが。多分新録ではないですね。
CDを聴くと、結構TTTラストを意識した音楽になっているのがわかるので、ある程度意図的にTTT終盤のサントラを使っているのかもしれません。でもCDだとそのまんまではなくちゃんと新しく作ってるのにな・・・
全く同じ音楽なのは、やっぱり時間がなかったからじゃないかなーと思ってしまうのでした。

結局前回の記事と大差ない話になってしまいましたが・・・
既出のサントラが使われているのは、ある程度は意図的だと思われるけれど、終盤あまりにも多いのはやはり時間がなかったからじゃないかなあという。
でもやっぱり私は、既出の音楽がそのまま使われるということには違和感があるのです。
LotRのサントラでは、既出の音楽がそのまま使われるということはまずなかったんですよね。
TTTでは、むしろFotRで登場したテーマ、モチーフが意外に使われず、抑制された感じでした。それがRotKになってFotRで出てきたテーマ、モチーフがどっと再登場して、おお、となったんですよね。ゴンドールのテーマがその最たるものですが。
今回のホビットのサントラで既出のサントラが使われているのは、なんだか大判振る舞いって気がして、繊細さがないなあ、なんて思ってしまうのでした。
実際はどういう意図でこのサントラになったんでしょうねえ。どこかで解明されるのを待ちたいと思います。
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ギムリとグローインとドワーリンのこと

2013年04月19日 | 指輪物語&トールキン
eiga.comの特別映像を観て思ったのですが、グローインてギムリと似てることは似てるんだけど、実は性格かなり違うんじゃないかと。映画本編観ながらもちょっと思ってたのですが。
特別映像で、グローインは(オインもですが)戦いには慣れていないなんて言ってるんですよね。結構強いなーと思いましたが・・・
どうもグローインは、戦士というよりは商人というか実業家というか、そっち方面の人のような感じですね。ギムリよりも現実的で計算高い感じがあるし。まあギムリが一般のドワーフよりも金銭や財宝に対して執着がなさすぎるような気もしますが。
熱くなりやすいところなんかは似てますし、ルックスはもちろん、しゃべり方もそっくりですけどね。このあたりはギムリに似せたところでしょう。でも、なんでオインとグローインだけなまってるの、という感じになってますが・・・(汗)
でも、ギムリは根っからの戦士という感じだし、騎士道精神にも溢れていて、なんだかグローインとは根本的な性格が違う気がします。
これって、もしかし実はギムリは母親似だったりして、なんて思ったのですが・・・クロニクルのイラストによると、かなり男前そうなお母様ですしね~
このイラストのホビット当時のギムリの肖像は、幼いながら戦斧を構えていて、子どもの頃から戦士気質だったことが窺えます。
(余談ですが、このギムリのお母さんのイラストのあるあたりの説明文で2作目のネタバレがあるので、これから読む予定の方要注意です。私は読んでしまって、映画観るまでとっときたかったな・・・とちょっとガッカリでした・・・)

そんなことを考えていたら、私が映画のドワーフたちの中ではグローインよりもドワーリンが好きな理由がわかった気がしました。
いや、ビジュアルだけ観ていた時は、ギムリと似てるし、グローインがいいかな・・・と思っていたのですが、フタを開けてみればドワーリンが一番好きになったんですよね。
なんでかな、と考えてみると、多分、実はドワーリンがギムリに一番近いのではないかなと。
ドワーリンのどこが好きなのかというと、戦闘中は強くて頼りになるのに、トロルに炙られる組に入ってたりとお茶目(?)な部分があるところ、そしてやっぱり義理堅く、騎士道精神を持ち合わせているところ、ですかね。
このあたりはギムリにも共通するところだと思うのですが、そういう面がドワーフ13人の中で一番あるのがドワーリンなんじゃないかなと。だからドワーリンが好きなんじゃないかな、と思います。
ドワーリン、これでホビットに優しければ完璧(私の理想のドワーフ(汗))に近いんだけど、ビルボと仲良くなるのは当分無理そうですね。多分終盤もビルボの側にはつかないだろうし・・・ラストに期待かな。
そして、そんなことを思うにつけ、ギムリってやっぱりドワーフとして理想的だな・・・! と納得するのでした。(あくまでも個人の感想です・・・(笑))
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映画のトーリンの年齢って・・・

2013年04月03日 | 指輪物語&トールキン
ホビット映画を観ていて気になったことがあります。トーリンが明らかに原作より若いんですが、一体何歳なんだろうということです。
そして、トーリンの年齢が若くなったということは、スマウグのエレボール襲撃の年もその分原作よりも後になっているはずなのですが・・・
とても気になったのが、映画の中で「スマウグは60年姿を現していない」という件です。これ、原作でも言っていたような気がしたのですが、ざっと見直してみたところ見つけられませんでした。気のせいかな・・・
原作だと、湖の町の人々は、スマウグ襲来のことを覚えている人はいないということ。そしてスマウグも姿を現すことがなくなり、怖れながらも半ば竜の恐怖を忘れようとし始めている、という感じでした。
となると、映画ではスマウグがエレボールを襲撃してから姿を現さなくなるまで何年くらいなんだろう、そして姿を現してからエレへボール遠征時点までは? というのが気になってしまったのです。

なんて話を少し前にしていたら、さやうぇんさんがこちらでわかりやすい年表とともに考察してくださいました!
追補編とか観れば自分でも調べられたはずなんですが、疑問に思いつつ全く見ようともしてなかったという(汗)
そんなわけで、さやうぇんさんの年表を見つつ、映画のトーリンの年齢についての私の考察を書いてみたいと思います。

まず、結論からいうと、トーリンの年齢はよくわかりません・・・(汗)決め手がないんですよね・・・
で、固定できるかな、というのはバーリンの年齢ですかね。おそらく原作と同じくらいかなと。というわけで178歳と仮定。
原作どおり・・・というか後にトールキンが作った年表や系図によると、スマウグ襲来の時バーリンは7歳だそうです・・・あれ、「ホビット」でエレボールについた時、よく覚えているとか言って見張り台まで案内とかしてたけど、7歳でそんなに覚えているものなのか・・・
どうもこの年表も後づけ設定で整合性がなくなっているのではという気が。とすると映画の矛盾もあまり責められない気がしてきますが・・・(汗)
まあとにかく、映画のプロローグではバーリンはどう考えても7歳とかではありませんので(汗)もっと「ホビット」時点(第三紀2941年・・・かどうかも微妙ですが。LotRで17年短縮されてますから、どの時点の年に合わせてるかわかりませんしね)から間隔は短くなっているはずです。
で、「スマウグが60年姿を現していない」とあるので、少なくとも60年以上は空いているはずですね。
となるとプロローグ時点のバーリンが何歳かということになりますが、これも決め手がないなあ・・・
仕方ないのでトーリンの年齢に戻ってみます。年齢よくわからないながら、バーリンよりは明らかに年下ですね。Laddyなんて呼ばれてましたし。
で、白髪まじりなあたりも考えると、LotR時点のギムリよりは年上じゃないかなと。ギムリは確かLotR時点で139歳なので(原作の話ですが・・・)、150~160歳くらいかなあ。間を取って155歳としてみますかね。
プロローグの時点では「若き王子」ですが、フィーリやキーリより若くは見えないなあ・・・まあアーミティッジさん本人がやってるから仕方ないというのはありますが。
まあフィーリやキーリと同年代として80歳くらいかなあ。
とすると、スマウグ襲来からエレボール遠征まで75年となります。バーリンがスマウグ襲来の時103歳とちょっと若いかなと思いますが、これ以上年数が少ないと、スマウグが姿を現さなくなるまでが短くなりすぎる気がする・・・
て、スマウグがエレボールを襲ってから姿を現さなくなるまで15年となりますが、こんなもんでどうかなと。

などと考えてみましたが、映画では絶対そこまで考えて作ってないよな・・・
まあトーリン若返らせたのは映画的には成功だったようなので、(私も映画のトーリン結構好きだし(汗))深く考えずに楽しむのが正解なんでしょうね・・・
コメント (2)
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