ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

力の指輪シーズン2サントラ感想その1

2024年08月28日 | 指輪物語&トールキン

力の指輪シーズン2配信にさきがけ、8/23にサントラが配信されました。

シーズン1も、配信前にアルバムが配信され、その後に各話ごとのサントラが別途配信されました。今回も同じようです。

通常の配信ドラマだと配信ごとの各話ごとのリリースだけということが多いと思うので、事前にサントラリリースされて本編を楽しみに聴けるのはいいですね。もうちょっと早くリリースしてくれてもいいけどな…(^^;)

2年ぶりになりますが、こちらの事前配信サントラの感想をトラックごとに書いてみたいと思います。

前回同様、場面予想を含みますので、ネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。

前回はドラマを実際に観たあとの答え合わせもやりたいと思っていたのですが、ちょっと余裕がなかった💦ドラマ8話分を振り返るのはなかなか難しかったです…

作曲のベアー・マクリアリーさんはシーズン1放送後、サントラ製作にまつわる色々を詳しくブログに書いてくれています。

The Lord of the Rings: The Rings of Power - Bear McCreary

世代の違いというか、作曲者自ら色々発信してくれるのありがたいなあ…

時間があったらこのブログの内容もかいつまんでご紹介できたらいいのですが、多分そんな時間ないな💦

以下の感想にはこのベアーさんのブログでわかったことを前提に書いている部分が大きいですので、ご承知おきください。

 

1.Old Tom Bombadil

事前にシングルリリースされていた、トム・ボンバディルの歌です。ベアー・マクリアリーさんと歌手のルーファス・ウェインライトさんの共作

で、歌もルーファス・ウェインライトさん。

最初聞いた時は、正直アメリカンフォークソングとかカントリーとか苦手なので、うーんと思ってしまったのですが💦後でも出て来ますが、メロディ自体はトムのテーマでもあるんですよね。後で別アレンジで聴いてみたらこれはこれでいいな、と思うようになりました(上から目線💦)

RoPのトムは原作のイメージとはちょっと違いそうですが、どんな感じになるのでしょうか。予告で見た感じだと、原作よりも深刻な感じがしましたが、このトムの歌を聴くと優しいイメージですね。楽しみに配信を待ちたいと思います。

 

2.Rhun

シーズン1最終話でよそびととノーリが目指すことになったリューン。原作でも言及があるのみの未知の世界です。

この曲は、リューンのテーマ紹介としての曲で、実際にドラマの場面で使われるバージョンではないと思われます。

印象的なブルガリア国立放送合唱団の歌(女性だけなんですね)とエスニックな打楽器のリズムのエキゾチックな曲です。このリズムインド音楽っぽいんだけど、ブルガリアの音楽ってこんな感じなの?

女声の印象だと、シーズン1に登場した神秘主義者たちも想像されますが、もっと生々しいというか生きた人間のような印象を受けます。

予告だと謎の仮面の集団が現れていますが、女声の印象からして、仮面の集団の正体はストゥア族という落ちなのでは、という気がするのですが、どうでしょうか。

 

3.Concerning Stoors

ちょっとくすっとしてしまうタイトルですね。ストゥア族の社会秩序?

リューンにストゥア族が住んでいて、ノーリやよそびとが遭遇するという設定だということが事前情報で明らかになっています。

ストゥア族が出てくると聞いて、ハーフットとの音楽の違いはどうするのか、と思いましたが、ほぼ一緒ですね(^^;)使ってる楽器もリズムも。メロディラインが違うくらいで。強いて言えば、ダルシマーがハーフットよりもメインで使われてますね。

この曲もストゥアのテーマの紹介的な曲だと思われます。

後半の抒情的な音楽は彼らのどんなドラマを表しているのでしょうか。

 

4.Golden Leaves

ギル=ガラド役のベンジャミン・ウォーカーさんが歌うクウェンヤの歌。サンディエゴコミコンでもサビ(?)をアカペラで披露していました。

コミコンで聴いた感じでは、教会旋法っぽい古風な歌だなと思いましたが、伴奏がつくともうちょっと物悲しいというかかわいい印象も…

どういう場面で歌われるんですかね。歌詞の内容がまだわかりませんが、葉っぱとか言ってるようなので、エルフの樹の葉が枯れていくことを嘆いているのでしょうか。

この曲、今後ギル=ガラドのテーマとして使われたりするのでしょうか。今回のサントラではそういうのはなさそうでしたが…

 

5.Cirdan's Perfection

このあたりから場面で使用される音楽の抜粋という感じになりますかね。

エルフっぽい(雑(^^;)女声合唱で始まり、弦楽器の物悲しいメロディに引き継がれます。このあたり、キールダンのテーマってことはないだろうな。リンドンの港のイメージ?(キールダン、リンドンにいるってことで合ってる?)

音楽がだんだん不穏になって行くと、エルロンドのテーマがフルートとクラリネットのユニゾン?で流れます。エルロンドが来たんでしょうね(^^;)ここで音楽は一気に優しい雰囲気に。音楽の感じが波が寄せては返すイメージで、港の場面なのかなと思わせます。

そしてゆっくりと子供合唱と弦楽器でヴァリノールのテーマが。途中でリズムが途切れるのがまた波のイメージがあります。海の向こうのヴァリノールを思う場面とか?

そして再び子供合唱で、今度はミスリルのテーマが。次第にバックには弦楽器の6連符の鋳造のテーマが流れるなか、ミスリルのテーマは次第に大人の合唱と弦楽器が加わって壮大になります。これはシーズン1ラストで作られた3つの指輪が出てくるのでしょうか。

ちなみに力の指輪では、ミスリルが力の指輪の作成の重要な要素なため、ミスリルのテーマ=指輪のテーマでもあります。このドラマ独特の設定ですね。

調が変わって鋳造のテーマの6連符のリズムはキープしたまま、音楽はどんどん壮大に、そして明るくなっていきます。

これ指輪の力で樹々が回復する様かな。

そして男声合唱の声だけが残る中、コールアングレでWhere the Shadows Lie=指輪のテーマが流れます。シーズン1最終話で歌詞付きで流れて、指輪の詩を歌っていることが判明し、指輪のテーマであったことが明らかになっています。

メロディが弦楽器に移り、鋳造のテーマが弦楽器で流れる中、再び混声合唱でミスリルのテーマが。

そして子供の美しい声のソロでWhere the Shadows Lieと似たメロディーが歌われ、そのバックにはサウロンのテーマのオスティナート(同じメロディが反復して動くフレーズ。RoPサントラでは各テーマがメロディとオスティナートで構成されていることが多いです)

そしてフルートの物悲しいフレーズから子供合唱へと移り、最後には男声合唱のWhere the Shadows Lieから金管楽器も加わって不気味にも激しく曲が終わります。

3つの指輪がサウロンとつながっていることを示唆する場面なのかなと想像しますが、それにしては長いかな?

 

6.Stone Singers

ソフィア・ノンヴェテさんが歌う力強い曲です。ディサが歌ってるんだね、としか(^^;)どんな場面でしょうか。相変わらずカッコいいです!

 

7.Sandrsorm at the Well

タイトルからして、予告にも出ていた、リューンの井戸のそばでのよそびとたちの場面とわかりますね。

いきなり最初からよそびとのテーマが弦楽器で流れますが、やがて神秘的な雰囲気のよそびとのオスティナートにチェロでの悲し気なメロディになり、金管楽器の不気味なフレーズが入ります。よそびとが何かに気が付いたところかな。

そしていきなりリューンのテーマが女声合唱と打楽器で印象的に流れます。予告に出ていた仮面の人物たちに襲われるのかな?

そして鐘の音とともにテンポが変わり、壮大なオーケストラと合唱でよそびとのテーマが流れます。よそびとが魔法を使うのかな?

混声合唱のメロディが繰り返され、最後には金管楽器の大きな音で音楽が終わります。よそびとの魔法で仮面の人物たちを圧倒したのでしょうか。

 

8.Eregion

この曲、テーマ紹介の曲なのか、場面音楽なのかなんとも判断が付きませんが、おそらくエレギオンのテーマなんだろうなと思います。

子供合唱と思われる合唱で静かにメロディが流れます。ヴァリノールのテーマにい雰囲気なので、まあエルフの音楽ですよね。

やがて同じメロディをチェロとヴィオラで演奏します。この一連のメロディ、エレギオンのテーマかなと思います。

子供合唱が戻り、不穏な部分も含みつつ、バックにオーケストラが入ってきて次第に壮大になって行きます。

最後には再び子供のソロで終わります。

テーマのお披露目にしては長い気もしますが、やっぱり場面のための曲ではなくテーマ紹介かなあ。

全体的にエレギオンの平和で美しい様を表しているようで、その後の運命を考えると辛いものがあります。

 

9.Emissary at the Forge

タイトルは直訳で「鋳造の使者」ですが、いよいよアンナタールの出現でしょうか。

途切れ途切れの弦楽器のフレーズが次第に連続したものになり、女声合唱が加わります。そして転調して明るい雰囲気になり、オーケストラも加わります。

弦楽器のフレーズは、鋳造のテーマとは違いますが、何かが動いている、やはり工房のような印象です。ケレプリンボールの鍛冶場でしょうか。合唱のフレーズは、シーズン1の2話のケレプリンボール初登場の場面の音楽と似ていると思ったのですが、違うみたいです。

そこに不気味な弦楽器と銅鑼の音とともに、混声合唱でゆっくりと、教会音楽のような和声でサウロンのテーマが流れます。ここゾクゾクしますね~! アンナタール出現、もしくはアンナタールが正体を現すか仄めかすような場面でしょうか。しかしサウロンのテーマはやがて消えていきます。

再び女声合唱?の明るいフレーズが歌われますが、バックには不協和音が流れたりして、不穏な雰囲気は続きます。

そして鋳造のテーマの6連符とともに、子ども?のソロでサウロンのテーマが美しくも不気味に歌われ、次第に金管楽器が加わり不穏に盛り上がって行きます。

やがて混声合唱が入ると、鋳造のテーマは消えていき、金管楽器でWhere the Shadows Lieが流れますが、これもまた消えます。

この盛り上がり方、まさかもう一つの指輪が作られる?いやまだ7つと9つですかね。

弦楽器と混声合唱でWhrere the Shadows Lieの変奏が最初は静かに流れ、また次第に盛り上がって金管楽器をバックに混声合唱がサウロンのテーマの断片を歌ってまた音楽が消えます。

再び子供合唱?でエレギオンのテーマがアカペラでかすかに流れますが、バックには不気味な弦楽器の不協和音が流れ、やがて消えていきます。

盛り上がりがいくつかあってどういう場面かなんとも言えませんが、ケレプリンボールがサウロンとともに力の指輪を作ってしまう場面なのだろうと思われます。

 

10.Shelob

今シーズンの力の指輪には若いころ?の大蜘蛛シェロブが出て来るそうですので、シェロブとの戦いの場面でしょうね。予告だとイシルドゥルが襲われてましたっけ?

機械的な打楽器のリズムが変化しつつ流れ、弦楽器や金管楽器で盛り上がった音楽が流れます。戦っている人間側のテーマは特に流れてませんね。

 

11.The Pyre

このタイトルは火葬の意味ですが…女声の嘆くような歌声(ベアーさんのパートナーのRaya Yarbroughさん)で、ブロンウィンとアロンディルのテーマが流れます。

曲でもうネタバレなんですが、ブロンウィンの火葬の場面、ということのようです。ブロンウィン役のナザニン・ボニアディさんの都合による降板でこのような展開になったようです。

オーケストラが入って壮大になるあたりは、火がつけられて燃え上がるところかな…

 

12.Estrid

タイトルのエストリドは新しいキャラクターの名前で、イシルドゥルと行動を共にすることになる人間の女性だそうです。予告でもあんまり出てきてませんよね。この曲は彼女のテーマ紹介的な曲だと思います。

最初はハルダンゲルフィドルやニッケルハルバ、ハープなど南方国のテーマで使われる楽器でテーマが演奏され、中盤ではコールアングレ、最後にはヴァイオリンで優しく演奏されます。

使われている楽器がいかにも南方国なので、南方国の女性なのでしょうか。

しかし、あまりにも典型的な南方国すぎて、ハルブランドのテーマがよぎってなんだか疑ってしまう(^^;)

最初の5音のフレーズのリズムがハルブランドと一緒だし…いや南方国の人だからと言われればそうなんですけど。

でも、同じパターンで騙しに来るのはわかりやすすぎるので、疑心暗鬼にさせといて違いました、というパターンかも?💦

この曲からは、素朴で優しい女性というイメージですが、果たしてどんな人物なんでしょうか。

こんな可憐な曲作っておいて、裏があったら怖いし、特に何もないのにずっと何かあるのかと疑ってしまうのも悲しい…ベアーさん罪なことするな~💦

 

以下その2に続きます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 旧ツイッターからの避難について | トップ | 力の指輪シーズン2サントラ感... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

指輪物語&トールキン」カテゴリの最新記事