前回の話を忘れてそうながら(汗)なんとか復習しないで読みました。
宮部氏のファンタジーは、ブレイブストーリーにしても
ICO-霧の城にしてもどうも好きになれないのですが、このシリーズはそんなに嫌いじゃないです。
今回の時間鉱山での冒険?もかなりファンタジーっぽくはあるのですが、それでもそんなに違和感なく読めるのは、このシリーズは「ゲームの世界」じゃないからなんだろうなあ、と思います、多分。
ブレイブストーリーとかICOは、明らかにゲームの世界なんで、どうもリアリティがないというか・・・
自分が前に書いたICOの感想を読んで思い出したのですが、ブレイブ-とICOは、ファンタジー世界の中であまりにも「善と悪」がはっきりしていて、そのあたりがなんだかなあ、だったんですね。(あれ、ブレイブストーリーは違ったかな?)
ドリームバスターでは、絶対悪というのは出てこないので、嫌悪感なく読み進めるのかもしれません。
いままでのシリーズを読んでいても思ったのですか、宮部氏の説明しすぎなくらいの事細かな状況説明は、SFにはなかなか向いているのではないかと思います。
3巻は、前半がサイドストーリー的な、地球の話とテーラのシェンたちの話で、なんかこそばゆかったのですが(汗)やはり夢の中での(今回は厳密には夢の中ではないけれど)話の方が断然面白いなあと思います。
なんかかなりの勢いで読み進んでしまいました。ちょっと睡眠時間も削ってしまった・・・
夢の中の冒険、も、その人の深層心理を反映したもの、と思って読むとそれなりにリアリティがあって、ゲームっぽいと思うこともありませんでした。
時間鉱山の中では、ユキオがキエを笑顔で見送るあたり、そんなに何も思わなかったんですが、キエが現実世界で目覚めた後の回想として出てきたら、なんかちょっと来ました・・・
しかし、心中して一人だけ助かった場合、何か罪に問われたりはしないんでしょうかね・・・。ユキオが残ると言い出したとき、それが気になって仕方なかった私(汗)
でもまあ、結末もわりと予想外の展開だったし(単純に全員助かってめでたしめでたしじゃない、というあたりが)、面白かったかな、と思います。